| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 略称 | AMD |
| 本社所在地 | U.S.A. 94088-3453 One AMD Place P.O. Box 3453 Sunnyvale, CA |
| 設立 | 1969年5月1日 |
| 業種 | |
| 事業内容 | コンピュータ業界、グラフィックス、家電業界向けマイクロプロセッサ・ソリューションの開発・製造・販売およびサポート |
| 代表者 | Hector de J. Ruiz (会長兼CEO) |
| 売上高 | $5,649,000,000 (2006年度) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 外部リンク | http://www.amd.com/ |
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AdvancedMicroDevices,Inc. / AMD, NYSE: AMD) は、アメリカの半導体製造会社である。インテルx86互換マイクロプロセッサ及び自社64ビット技術のAMD64対応マイクロプロセッサやフラッシュメモリ等を生産している。1969年設立。米国本社所在地はカリフォルニア州サニーベル、日本本社所在地は東京都新宿区。ドレスデン、シンガポール、ペナン、蘇州に製造拠点を、ドレスデンおよびトロントに研究拠点を持つ。
目次 |
AMDはフェアチャイルドセミコンダクターを退社したジェリー・サンダース (Jerry Sanders) らによって1969年に設立された。
当初、AMDはインテルのセカンドソースでプロセッサを製造するメーカーの一つだった。
しかしインテルは業績の向上とともに製造能力を拡充したことでセカンドソースを必要としなくなり、1985年発表のIntel 386プロセッサ(当初の名称は80386)以降インテルはセカンドソースを認めず、製造に必要な資料を公開しない方針を取った。多くのセカンドソースメーカーはそれを期に撤退したが、AMDをはじめとした数社は独自の開発を行い同一ではないものの互換性のあるプロセッサの製造を開始する。
AMDは1991年、最初の互換プロセッサ「Am386」を投入する。インテルは既に次世代製品のi486シリーズを発売しており、同プロセッサは旧世代ではあるが低価格製品として採用された。
AMDはi486互換プロセッサ「Am486」の開発を進めていたが、インテルによるAMDのマイクロコード使用が不正なものであるとして争われた訴訟の結果、Am486は出荷差し止めの仮処分を受ける。
1993年に出荷されたAm486プロセッサは、Am486DXやAm486SX等が出荷され互換プロセッサとして好調な売れ行きを見せ、1995年には486プロセッサのアップグレードパスとしてi486互換プロセッサ「Am5x86」を出荷した。Am5x86はi486DX4とピン互換であり、160MHzで稼動させることでインテルのPentiumプロセッサ100MHzと同等、133MHzで稼動させることで75MHzと同等の性能を発揮するとして、486プラットフォーム用プロセッサとして好評を博した。1996年には、インテルのPentium(P54C)プロセッサと「ピン互換」の「K5」プロセッサを出荷し、安価な互換製品として認知されていたが、開発の遅れにより収益にはあまり貢献しなかった。
AMDの開発力はインテルに劣っており、K5シリーズに続く開発中の次世代プロセッサK6シリーズの性能が向上しない問題に直面していた。そこで、K6と同世代のNx686を開発中だった同じく互換プロセッサメーカーのNexGen社を買収し、NexGen社の開発チームを手に入れるとともに、Nx686を元に開発した「K6」プロセッサを1997年に出荷した。K6はインテルのPentiumのSocket 7と互換性があり、発売当初はインテルのMMX Pentiumシリーズよりも高クロックで動作した。インテルは、Pentium以来のP5マイクロアーキテクチャから次世代のP6マイクロアーキテクチャに移行しており、1997年に出荷されたPentium IIプロセッサでは、PentiumシリーズのP5バスからP6バスに移行しており、訴訟和解の条件としてP6バスの使用が認められなかった。
AMDは引き続きP5バス互換プロセッサの開発を進め、K6にインテルのMMX拡張命令セットに互換性のある「3DNow!」を追加した「K6-2」を発表した。K6-2はPentium IIに迫る性能をもち、大手メーカーが製造するPCにも採用された他、P5バスにおけるアップグレード手段としても人気があった。
その後に登場したインテルのPentium IIIに対し、AMDはK6-2に256KBのL2キャッシュを統合した「K6-III」プロセッサを開発し、インテルが1998年に出荷を開始したCeleronに対しては、K6を引き続きプロセッサを競合させることとした。
1999年に出荷されたK6-IIIプロセッサは、整数演算性能ではPentium IIIを超える性能をもっており、AMDはPentium IIIよりも高速であると主張していたが、浮動小数点演算性能ではPentium IIIに及ばず、浮動小数点演算性能が重視されるハイエンドマシンへの採用は進まなかった。
浮動小数点演算性能については、3DNow!を使用することにより改善するものの、インテルのMMXに対してAMDは3DNow!を扱うためのライブラリを提供するのみでソフトウェアの開発環境が整わなかったことから、3DNow!に対応したソフトウェアはほとんど利用されなかった。
互換プロセッサメーカーは、性能面でインテル製のプロセッサに対抗できなくなったことやインテルの知的財産保護制度の活用により方針の転換を余儀なくされ、互換プロセッサ市場からの撤退や組み込み用プロセッサ市場への移行が進んだ。AMDは、この状況の中でAthlonプロセッサの開発に成功し、インテル製プロセッサと性能面で対抗できたことで、当初は価格面で劣勢を強いられてはいたがx86プロセッサの製造・販売を継続していた。
K6-IIIではPentium IIIに対抗するには不十分であったことから、AMDは1999年に浮動小数点演算性能を高めたAthlonプロセッサ(開発コードネーム「K7」)を出荷した。訴訟の和解条件である非互換路線に転換し、独自のプロセッサバスとCPUソケット (Slot A) を採用した。Athlonプロセッサでは、AMDのプロセッサとして初めて商標が採用された (AMD Athlon")。後にインテルのCeleronに相当する低価格ラインには「AMD Duron"」の商標が付けられた。
Athlon登場時は、オフィスソフト等ではPentium IIIと同等の性能をもつとしていたK6-IIIとAthlonを併せ広報していたが、製造不良が多発していたK6-IIIの製造を打ち切り、後継にK6-IIIの下位製品であるもののK6-2+を発売した。
インテルがPentium III 1GHzの製品発表会開催の事前情報を得たことで、AMDはインテルより数日早く1GHz(1,000MHz)で動作するAthlonプロセッサを世界初のパソコン用プロセッサとしては発表した。その後、第7世代の開発中止で苦戦していたインテルを尻目にPentium IIIと競合しつつもAthlonは順調に性能を向上させ、人気を博した。その人気から、K7世代においてAMDはインテルから5%のシェアを奪取した。これは1メーカが90%以上の寡占状態にある市場においては驚異的なことである。
「K7」から「Thunderbird」にかけてのAthlonはエポックメーカーとして成功したが、単純なクロック増加のみでの性能向上に限界が見えたこともあり、Athlon XP以後はキャッシュ・レイテンシの改善や、パイプライン適正化などによる効率化を重視し、クロック周波数以外での性能向上に力を注いでいく。しかし当時はクロック周波数の高さこそが性能の高さに直結するという風潮があった。そこでAMDは、周波数によらない性能を表すための指標となる「モデルナンバー」を採用した。モデルナンバーは、当初はThunderbird比とされ、インテル製CPUのクロック周波数を意識したものではないとAMDは主張していたが、その後「モデルナンバーが『他社製CPUのクロック周波数』とMHz換算で同じ(例:モデルナンバーが2000+ならばクロック周波数で2,000MHz)であれば同等かそれ以上の性能を示す」とするプレスリリースを発表する。その当時『他社製CPU』を製造していたのは実質インテルしかなかった。その後、インテルがPentium 4でハイパースレッディング・テクノロジーを実装してからはこのモデルナンバーとインテル社製CPUのクロック周波数が当てはまらなくなり、AMDでは「自社製CPUの性能を表すひとつの指標」としている。しかし、Athlon 64(後述)の投入に合わせてモデルナンバーの再構築を行い、再びインテル社製CPUのクロックの性能と同じであることを示すモデルナンバーを用いている。
2007年現在、x86アーキテクチャを64ビット拡張した「Opteron」や「Athlon 64」など第8世代(K8)の各種マイクロプロセッサを市場に供給している。
AMDは、既存のx86命令セットを拡張しx86命令セットと上位互換の64ビット命令セットを開発、x86-64(のちにAMD64と改称)としてCPUを発売した。比較的安価にそしてx86からの連続的な移行を可能とするAMD64命令セットが市場に(特にサーバー市場において)受け入れられた。マイクロソフトも、IntelにAMD64と互換のある命令セットの採用を要請、IntelもAMD64と互換のある命令セットのプロセッサを発売し、マイクロソフトはAMD64に対応するWindowsをx64 Editionとして発売した。
MicrosoftがAMD64およびIntel64に対応する製品にx64 Editionと命名した結果、それらの総称はx64となった。
MIPSアーキテクチャのプロセッサの設計・開発を行っていたAlchemy Semiconductorを2002年に買収した。また2003年の8月には、ナショナル セミコンダクター (NS) からセットトップボックスやシンクライアント向け、x86互換統合プロセッサの「Geode」(ジオード)の開発を中心とする部門を買収し、Alchemyの買収に矛盾するがGeodeの買収時にITハードウェアメーカーに対し全てにx86の導入するように呼びかけた。
2006年7月、AMDはグラフィック部門、チップセット部門を持つカナダのATIを総額54億ドルで買収した。これにより、AMDはグラフィック、チップセットの拡充に加えATIが所有しているインテルとのクロスライセンス権を所有する事にもなった。このクロスライセンス契約の中には、インテルが特許を所有しているバスシステムに関するものもあり、このクロスライセンス契約によりATIはインテル向けのチップセットを作成していた。しかしインテルのライセンスは製品世代ごとのライセンス方式に切り替えていたことから、インテルが直接競合するAMDの一部門となったATIには新製品のライセンスは締結されずに、ATIはAMDプロセッサのチップセットの製造に注力すると見られている。
ATIブランドの製品についてはATI Technologiesを参照。
AMDを「アムド」と呼ぶ人も多いが、AMDの日本法人である日本AMDは公式発表などでは常に「エーエムディー」と言っている。
2005年頃から、AMDとインテル両社がデュアルコア技術を押し出した製品をラインナップに加えたことから、2005年後半期よりユーザ確保の競争が熱をおびるようになった。AMDの優位性を誇示するために、自作パソコンユーザが集まる店頭でベンチマーク対決を実施したり、法人ユーザへの導入実績に向けてなぜAMDの製品を選んだかをインタビューする内容の広告を製作している。
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| 生産終了 | Am2900, Am29000, Am9080, Am286, Am386, Am486, Am5x86, K5, K6, K6-2, K6-III, Duron, Athlon, K7版Sempron, Alchemy |
| 生産中 | Geode, Sempron, Athlon 64, Athlon 64 X2 (Athlon X2), Athlon 64 FX, Turion 64, Turion 64 X2, Phenom,Opteron |
| 開発中 | Griffin (Mobile),Fusion |