PocketPetとは?

クーペ

について

ウィキペディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年11月13日 (火) 12:43。)
画像提供依頼中です 画像差し替え依頼中:この記事はより良質の画像への差し替えを求めています。
Disambiguation クーペはこの項目クーペ (自動車)転送されています。その他の用例についてはクーペ (曖昧さ回避)をご覧ください。

クーペ:coupé)とは、自動車のボディタイプの1つである。

目次

概要

日産・スカイライン(R30型)2ドアハードトップの例
日産・スカイライン(R30型)2ドアハードトップの例

元々フランス語で「2人乗りの箱形馬車」という意味。自動車のボディタイプとしての意味においてはフランス語圏以外でもcoupéイギリス英語読みはクーペイ、カナダ英語、アメリカ英語読みはクープ)と呼ばれる。

元来2人乗りで2ドアの自動車のうち、固定された屋根を備える自動車をさす言葉として用いられてきたが、最近ではそれのみならず、スポーティなスタイルを持つ自動車という意味で、4ドア車にも用いられている。

以前、固定式「ハードトップ」とは、「Bピラー」(前から2番目の窓柱)の有無で区別されており、スタイリングのキーワードとしては、クーペはエレガント、ハードトップはスポーツ(スポーティー)とされ、両雄が並び立つ時代が続いた。ビッグスリートヨタ日産では、ひとつの車種にクーペとハードトップ、あるいはノッチバックとファストバックの両方を用意する例も見られた(それぞれのスタイルごとに車名が変えられることが多い)。1970年代以降、Bピラーを持つ「ピラードハードトップ」の増加により、クーペとハードトップの定義は曖昧なものとなって行った。

クーペのスタイルには、「Cピラー」(リアピラー:一番後ろの窓柱。車種によってはA、B二つのピラーしか持たないものもある)の下端とリアデッキとの間に「ノッチ」を持つものと、屋根から車体後端までなだらかな線(面)で繋いだものとに大別できる。前者を「ノッチバック」、後者を「ファストバック」と呼ぶが、これは単に「バック」(背中)の形状を指す用語で、クーペのみに当てはまるものではなく、セダンにも、ファストバックは存在する。

ノッチバッククーペは、ほとんどの場合、独立したトランクリッド(トランクルームのふた)を持つが、ファストバックの中にはトランクリッドを止め、利便性向上のため、さらに開口部の大きなバックドアを持つ「ハッチバック」スタイルとなったものも多い。車室とラゲッジスペースを繋げて利用できる「トランクスルー」構造は、どちらのバック形状にも見られる。

ノッチバックとファストバックの境界線が、以前ほどはっきりしなくなった上に、メーカーによっては、2ボックス型のハッチバックや、サッシレスドアを持つ4ドア車でもクーペを名乗るものが現れ、多様化が進んでいる。

クーペの種類

ノッチバッククーペ

三菱GTO。ノッチバッククーペの数は多い。
三菱GTO。ノッチバッククーペの数は多い。

いわゆる3ボックススタイル。前部のエンジンルーム、後部のトランクルームの間に、より高さのある車室を持つ。

外観からは高級感やフォーマルな雰囲気を演出でき、工学的に見た場合、室内の静粛性が良くなり、車体剛性も高くなる。広い年齢層にアピールする車種に用いられることが多く、スカイラインプジョー・407のような、1つの車種でセダンとクーペ、ステーションワゴンなど複数のボディタイプをラインナップして、かつ互いに多くの部品を共有する際は、デザインに無理がない(ハッチバッククーペにすると後ろが間延びしたようなデザインになってしまう)。特にセダンをベースにクーペモデルを作る際は、クーペをノッチバックにしても室内の広さもそれなりに取れる。

オペラウインドウを持ったランドウトップなど、リアピラーに特徴を持たせる場合は特に有効なスタイルとなる。


ファストバッククーペ

ポルシェ911 2.434年間同じフォルムを守り通したスポーツクーペの代表格
ポルシェ911 2.4
34年間同じフォルムを守り通したスポーツクーペの代表格

リアウインドウが比較的寝かされ、リアデッキとの間に明確なノッチを持たないスタイル。

独立したトランクリッドを持つものと、開口部の大きなバックドアをもつハッチバックとがあり、ハッチバックは3(5)ドアクーペとも呼ばれ、その開き方には、跳ね上げ式と横開き式がある。

セダンにもファストバックは存在し、サーブの場合はコンビクーペ、メルセデス・ベンツ CLSクラスの場合は4ドアクーペと呼ばれる。


カムテール

アルファロメオ・TZコーダトロンカ(カムテール)の例
アルファロメオ・TZ
コーダトロンカ(カムテール)の例

ファストバックの類型で、屋根からのラインが下がりきる前にボディー後端をすっぱりと切り取った形状のものを、特に「カムバック」(Kammback 米語)、「カムテール」(英語)、または「コーダトロンカ」(伊語)と呼ぶ。「カム」とは、流体の中を進むもっとも効率の良い形とされる「魚類」のような流線型の物体の場合、その後端を切り落としても抵抗はほとんど増加しない、とされる、カム博士の理論に由来するもので、コーダトロンカは尻(コーダ)切れ(トロンカ)の意味である。全長の短縮による軽量化と運動性の向上が期待できることから、まずレーシングカーに採用され、量産車の空力競争が始まった1970年代には、空力性能の良さを形でアピールする意味もあり、カムテールを取り入れる市販車が現れた。


その他の呼称

ハーフ・コンストラクト・クーペ

4シーターセダンの屋根を抑えて、2シーターまたは2+2シーターにした形状の、スポーティークーペ全般をいう。


フィクスト・ヘッド・クーペ (FHC)

(フィックスド・ヘッド・クーペとも表記される) もともとオープンモデルとして開発された自動車に、固定式の屋根を設けたモデルをいう。これはイギリスが発祥の言葉で、現在ではあまり用いられない。


ドロップ・ヘッド・クーペ (DHC)

ジャガー・XK120 SE DHC
ジャガー・XK120 SE DHC

オープンモデルではあるが、ドイツ車でのカブリオ同様、屋根がただの幌では無く、完全な内張りを持っており、屋根を閉じればほぼクーペと同等の居住空間を得ることの出来るモデルを指す。この言葉もイギリスで生まれた言葉であり、現在ではほとんど使われることがない。

日本におけるクーペ車種の動向

1980年代後半から1990年代初頭のバブル景気とあいまって、趣味性の強い車種が好まれるようになった。こうした中で、日産・シルビアトヨタ・セリカホンダ・プレリュードホンダ・インテグラなどの2ドアクーペが、若者たちのデートカーとして大きなブームとなった。しかし、1990年代後半以降は景気が後退した上、RVブームで実用的な車体形状であるSUVミニバンステーションワゴンの人気が高まった。一方、趣味的な要素が比較的多いクーペは売上が次第に下降し、さらに2000年代以降には原油価格の高騰を受けて経済的な軽自動車コンパクトカーの売上が高まった。こうした中、依然として一部では根強い人気がある車種もあるものの、全体としては軽自動車やコンパクトカーも含めてクーペ車種は徐々にモデル廃止・削減・淘汰され、各メーカーの現行ラインナップでは1~2車種しかない状態が続いている。(トヨタ自動車では2007年6月のMR-Sの生産終了・廃止で同事業から完全に撤退し、それ以降スポーツカーのラインナップが存在しなくなった。)

なお、2007年現在でスポーツ性やスタイルをある程度保持した車種カテゴリーとしてはスポーツセダンスポーツワゴンホットハッチがこれにとって変わっている。

クーペの例

ギャラリーでは変り種を紹介する

関連項目

ウィキペディアでの『クーペ』の改訂履歴
Text is available under GNU Free Documentation License

今日の旬ワード

1. AKB48
2. 遊助
9. Cocco
10. mixi