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ステーションワゴン

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年11月8日 (木) 23:29。)
日産・ウイングロード(3代目)
日産・ウイングロード(3代目)
トヨタ・カローラフィールダー(2代目。旧カローラワゴンから数えると通算5代目)
トヨタ・カローラフィールダー(2代目。旧カローラワゴンから数えると通算5代目)
1966年 モーリスミニ マイナー トラベラー
1966年 モーリス
ミニ マイナー トラベラー

ステーションワゴン (station wagon) は自動車のスタイルの呼称である。 いわゆる2ボックスの形状で前部のエンジンフード、後部に室内スペース部分のある形状。以前は荷室にジャンプシートを持つものも多かった。単にワゴン (wagon) と称する場合もある。

目次

概要

ハッチバックとの区別をするとすれば後輪の車軸から荷物室後端までの距離が長いものがステーションワゴンである。また、イプサム等のミニバンも車検記載上はステーションワゴンと扱われる。 他にはクーペミニバンなどがステーションワゴン以外のスタイルの名称となる。 車高や全長はセダンと同じくらいで、後部座席の後ろは荷物室となっており、後部座席をたたむと更に大きな荷物を載せることができる。 このため、日本で利用されている従来のステーションワゴンは荷物を載せて運ぶことに主眼を置いているものが多かった。 しかし後述するステーションワゴンのブームや、RVブームなどにより、趣味的な利用が提案されたことで、居住性やドライビィングフィールを十分に保持したステーションワゴンが登場した。現在のこれらの車種は、ある程度の積載量を確保したうえで、非常に使い勝手の良いものとなっている。 なお、現在では、ほとんどの車種が程度の差はあってもセダンの派生として開発・販売されている(スバル・レガシィや10代目(E140系)トヨタ・カローラシリーズの様にごく一部の車種で逆の場合もある)。 走行性能居住性積載能力駐車場での取り回し、燃費などについて、高い領域でのバランスを持ち特に都心部ではもっとも、高い実用性を持つものの、セダン、ハッチバック、クーペ、ミニバンと比べ特質した点がなく決め手に欠けるのも事実である。1990年代半ば以降、乗用車としてのステーションワゴンの需要は、クロスオーバーと呼ばれるSUVに転じている。

ステーションワゴンの歴史

米国における歴史

最初のステーションワゴンは列車での旅行の時代の製品だった。それは『デポハック(depot hacks)』とよばれるものだった。鉄道(デポ)で使われたハック(hacks)からだ。ハックとはハックニーキャリッジ(hackney carriage)の略称で、ハックニーキャリッジとは、(英国支配していた時代の)タクシーの呼び名だった。また「キャリーオール(carryalls)」(「全部(なんでも)運べる」)とも「サバーバン(suburbans)」(「郊外」)とも呼ばれていた。「ステーションワゴン」は「デポハック」と同意で、それは「ワゴン(wagon)」、つまり人と荷物を載せる車で、かつ、そのワゴンは、列車が駅(ステーション)についたときに、列車から降りてきた人とその荷物を受け取って載せ、近所の最終目的地まで連れて行く役割をしていたことからステーションワゴンと呼ばれた。デポハックは人を乗せるキャリッジに重きを置いているが、ワゴンは荷物に重きが置かれている。人だけでなく荷物だけでもなく両方載せられた意味で「キャリーオール」であり、周辺地区まで運んだから「サバーバン」でもあった。(馬車ではキャリッジとはフランス語起源の英語で人を乗せる車両であり乗り心地も重視された。ワゴンとはドイツ語起源の英語で荷物を主に載せる車両を指す言葉として使われ乗り心地よりも運搬力を重視した。より重量物を運べるようになり、荷を運ぶ用途の車両はトロッコにその起源をもつトラックという用語に置き換えられた。)

1930年半ば以前には、乗用車の乗客のコンパートメントフレーム(車体枠)には広葉樹から切り出された堅木(hardwoods)が使われていた。通常の乗用車ではフレーム(車体枠)は鉄で覆われており、ラッカー(米国のラッカーは自動車塗料の意)で色をつけられ保護されていた。最終的にステーション・ワゴンも、オールスチールボディが適用された。それは強度とコストと耐久性に優れていたためだった。

初期のステーションワゴンは、トラックの進化だった。そのため商用車とされていた。それは一般消費者向けとは思われていなかった。初期のステーションワゴンのフレームは全部覆われてはいなかった。商用だったからだ。初期のステーションワゴンでは屋根は固定屋根だったが、ガラスはなく、乗客部分だけを覆っているものだった。ガラスの代わりにキャンバス地のサイドカーテンを開け閉めして使っていた。悪天候の際にはもっと堅いカーテンをスナップでとりつけて使っていた。

1910年代にはフォードT型のステーションワゴンがある。T型ではまだデポハックとも呼ばれていた。一般にはウッディ(Woody)と呼ばれて親しまれた。木製ボディは手で磨いて仕上げられている。6人乗車。屋根はあったが側面は全開放されていた。後部座席をはずすと軽トラックとなった。

1922年ハドソンの低価格ブランド用子会社エセックスがお買い得の全天候型の自動車を世に出した。これが米国自動車産業がオープン型車両から消費者の求める覆われた(エンクローズ)自動車に向かうきっかけになった。特に上流階級向けの高額モデルを作っていた自動車会社ではステーションワゴンもエンクローズタイプとなっていく。この時代のガラス窓は、リトラクタブル型やスライド式だった。

ポンティアック・ウッディ(Pontiac woodie)
ポンティアック・ウッディ(Pontiac woodie)

当初、ワゴンメーカーの乗客コンパートメントはカスタムボディビルダーにアウトソースされていた。木製ボディの製作には時間がかかったからだ。木製ボディの製造メーカーとして、ミッチェル・ベントレー(Mitchell Bentley)、USB&F、キャントレル(Cantrell)などがあった。木製ワゴンの屋根は通常ストレッチト・キャンバス(stretched canvas)と呼ばれるキャンバス地を張ったものに防水加工をしたものだった。

時が経つにしたがい自動車メーカー自身がステーションワゴンを製作するようになる。デュラント・モーターズのブランドであったスターから発売されたものが最初の自社生産ステーションワゴンとされている。1923年のことだった。

フォードは、ステーションワゴンの最大手であり、自身で広葉樹林とその製材所を抱えていた。1929年にはA型のワゴンに使うコンポーネントのサプライを開始。このモデルでは最終工程はまだ社外への委託作業だった。

ダッジも1929年にはスタンダードシックス6気筒エンジン車をベースとしたステーションワゴンモデルを生産している。乗客6人乗りで客室の窓は下に落とし込むタイプで片側に3枚ずつついていた。

ステーションワゴンの始まりは商用だったので、1930年半ばまでは木製ボディであり、これらはウッディ(Woodies)とよばれて親しまれていたが、次第に社会的に高級なものとして認められるようになってくる。車両価格は一般的な車よりも高めに設定されたが、富裕層には人気を得ていた。米国のカントリークラブでの社交用品のひとつでもあった。紳士らしさを強調するための、ハードウッド(広葉樹木材)のボディの使い勝手がビュイックパッカードピアース=アローなどの高級車メーカーに好んで使用された。

名声とは関係なく、ウッディ・ワゴンには常時メンテナンスが欠かせない。ボディはニス仕上げなので、使用中にも一定期間で塗りなおしが必要となる。木は季節によって膨張・縮小するためネジの締めなおしも必要である。

オールスチール製ワゴン

第二次世界大戦が終わり、1942年時点の生産治具を使い自動車生産が再開された。大戦期間中に生産技術はかなりの進歩をとげていたため、大戦後の新デザインではステーションワゴンもオールスチール(全鉄)製が普通になった。

北米でのオールスチール製ステーションワゴンはウィリス=オーバーランド1946年ジープ・ステーションワゴンだ。これは大戦中に戦争遂行のために作られた頑丈なジープベースのもの。このウィリス車は2ドアモデルで、プレミアム・トリム・パッケージではパッセンジャー・コンパートメント外側がウッディ時代のワゴンを彷彿とさせる軽量フレーム/暗色系パネルのデザインとなっていた。

1949年、プリムスが自社初オールスチール製ステーションワゴンの2ドア車プリムス・サバーバンを発売。これは民生用自動車ベースである。1950年にはプリムスのラインからはウッディ型がはずされ、すべてがオールスチール製ボディとなる。シボレー・サバーバンも非常に似た仕様だった。ビュイックは最後までステーションワゴンの木製構造にこだわったメーカーだったが、それでも1953年が最後の年となった。

フォードマーキュリー1955年まで見た目は木製タイプのようなモデルを提供している。しかしその見た目を形作っていたものは鉄、プラスチックなどの素材だった。3M社開発のダイノック(DiNoc)などの高分子化合物も使われていた。フォード・カントリースクエアという名前で知られているフルサイズワゴンは1949年に登場し1990年代初頭までフォード社の主力製品の一角を占めていた。

米国で再び木製装飾がなされたステーションワゴンがダッジから1966年に登場する。その外観は15年間変わらなかった。1967年からはこの木製風装飾は最高級モデルに限定して使われたが、これは飾りのないモデルは安価であることをあらわし、そうでないものはステータスをあらわすことを意味していた。

米国では都市郊外に形成された地域コミュニティで、「その年に発売された」ウッディタイプ(木製装飾)ステーションワゴンを所有していることが富の象徴でもありまた所有者の趣味のよさを示すものと受け取られていた。しかし、1980年から1990年初頭にかけて、これら「フェイク・ウッド("fake wood")」とよばれた木製風スタイルは、古臭いものとされるようになり、メーカーは製品ラインからはずすようになった。その後、PTクルーザーがレトロスタイルで登場したことがきっかけとなり、アフターマーケット・アクセサリーメーカーがノスタルジアを感じさせるウッディキット(faux woodie kits)を売り出すようになった。

ステーションワゴンは米国では1950年代から1970年代にかけて大人気となり生産高においても最高の時代を謳歌(おうか)した。1950年代から1960年代半ばには、通常モデルの2ドアモデル4ドアモデルから当時流行したBピラーなしのハードトップモデルまでさまざまなボディスタイルのものが作られた。AMCランブラーがハードトップのステーションワゴンを1956年式から世に出し、つづいて1957年式でマーキュリーオールズモビルビュイックから、1960年式ではクライスラーからも発売された。ハードトップステーションワゴンは製造コストもかかり高価だったので販売数は多くはなかった。GMは1959年式で、AMCは1960年式、フォードも1961年式ではラインナップからはずしてしまった。クライスラーとダッジが1964年式まで販売していた。

フルサイズワゴン

1967 Ford Country Squire - a full size station wagon
1967 Ford Country Squire - a full size station wagon

米国ではフルサイズのステーションワゴンは6人から9人乗車であることが通常とされてきた。6人がけでの基本仕様は3人がフロントシート、もう3人がリアシートにすわるというもので、シートはどちらもベンチ型のシートである。9人がけには、もうひとつベンチ型シートを三列目のシートとして追加した。三列目シートは後ろ向きにレイアウトされることも多かった。この三列目シートはリアの荷物置き(リアカーゴ)の後輪車軸上に位置することなった。フォードは、それぞれのシートに2人分追加して10人乗りとしたが、かなり狭かったため後のモデルでは1人分追加の8人乗り仕様とされた。

新しいモデルになるに従い、より小型のプラットフォームで作られるようになったため、5人乗車または6人乗車となる。(フロントシートがバケット型かベンチ型かによる。) 車の大きさと安全性の観点から、乗用車ベースで製作するステーションワゴンではリアカーゴ部分にシートを設けることが禁止された。例外は、フォード・トーラスマーキュリー・ステーブルで、これらには、小型のジャンプシート(折りたたみ式シート)が子供二人用として装備されていた。シボレー・サバーバンフォード・エクスペディションといったフルサイズSUVではフロントシートもベンチ式とした9人乗車仕様など上記フルサイズステーションワゴンと同機能を備えている。また、米国ではSUVは車両登録上『ステーションワゴン』とされており、カテゴリーとしてもSUVはステーションワゴンとすべきと主張する人も多くいる。

2ドアワゴン車

Mercury Commuter 2-door hardtop station wagon.
Mercury Commuter 2-door hardtop station wagon.

1955年、1956年、1957年として、シボレーはシボレー・ノマド、姉妹車ポンティアック・サファリがスポーティ2ドアワゴンとして発売された。米国での家庭用としての売れ行きは思わしくなく3年で終了した。その車名は1958年にピラー付4ドアワゴンモデルに使われている。シボレーはノマド名は1961年式で終了。ポンティアックは1980年までサファリ名を使った。マーキュリーでは1957年から1960年にかけて2ドアハードトップワゴンを生産した。1961年にはこのユニークなモデルを終了、ピラー付モデルのみとなった。(米国ではステーションワゴンとワゴンは同じ意味で使われる。ワゴンは荷物を載せるものでトラックと同じ意味をもつ。)

AMC ペーサー ワゴン
AMC ペーサー ワゴン

1970年代は米国で2ドアワゴンのピークだった。多くのメーカーが小型車ラインでの作成を始めた。1972年から1980年にはフォード・ピントマーキュリー・ボブキャットが発売される。1971年から1977年にはシボレー・ベガの2ドアワゴンモデル。ポンティアック・アストルでも同様モデルを1973年から1977年に発売した。AMCペーサーのワゴンモデルで市場に参入し1977年から1980年まで発売した。

米国ではセダン・デリバリーまたはデリバリーと呼ばれる2ドアステーションワゴンがある。通常リア部分は窓はなくパネルで覆われている。これは米国では1970年代から製造されているもので、ベガとピントでパネルタイプが提供されたことに始まる。

現状

米国において、ステーションワゴンは一般に「スタイリッシュ」とは対極の存在として認識されていた。1990年代半ば以降、日米のメーカーからクロスオーバーと呼ばれるSUVが次々と紹介されるにつれ、消費者の需要は急速にステーションワゴンから離れていった。フォード・トーラスホンダ・アコードトヨタ・カムリといったベストセラー車のステーションワゴンが何れも1990年代に廃止となったほか、メルセデスベンツ・Cクラスのステーションワゴンも2005年までにはアメリカ市場から撤退した。

欧州における歴史

フォルクスワーゲンは1950年に発売開始したVWトランスポルター(Transporter)で人と荷物を載せるコンビ(Kombi)タイプを発売している。以来「コンビ」という名称はステーションワゴンをあらわすものとして使用される。日本でボルボのエステートで知られるモデルもスウェーデンではコンビとしてカテゴリーされ呼ばれている。1953年にオペルは、レコルト・オリンピアを発売。後にステーションワゴンというカテゴリーで呼ばれることになる。スウェーデンサーブ95が1959年から1978年まで発売された。2ドアファストバックサルーンをベースとしたエステートである。1977年にはアウディ・100Avant、1978年にはメルセデス・ベンツ 300TD/240TDというステーションワゴンが発売されている。

長期休暇に自動車を使っての旅行をする機会も多い欧州では、セダンに近い使い勝手を持ちながら積載性に優るステーションワゴンは重用された。欧州メーカーはセダンの各車種にステーションワゴンのラインナップを加えている場合も多い。1990年代後半からは、アメリカからのクロスオーバーSUVへの需要の移行が欧州でも顕著になった。現在では、多くのメーカーがクロスオーバーをラインナップし、本来アメリカ市場に向けて企画されたモデルが欧州でも意外な好評を得るという現象もみられている。

Lloyd Alexander Kombi - a small two door wagon
Lloyd Alexander Kombi - a small two door wagon
英国では中小型のエステートカーが一般的で、モーリス・1000(モーリスマイナー)やMiniのエステートモデルがその中心である。モーリス1000にはアッシュウッドフレームタイプもあった。両モデルともオプションで両開き型のバンタイプのリアドアにでき、昔ながらのシューティングブレークスタイルにすることができた。ヒルマン・インプのエステートモデルヒルマン・ハスキーリアエンジンのエステートで珍しいタイプだった。

西欧の2ドアエステートとしてフォード・エスコートモーリス・1100ボクソール・ビバボクソールシベットフィアット・127がある。

日本におけるステーションワゴンのブームから現在まで

従来日本では貨物自動車であるライトバンと共用のボディで作られることが多く、その目的も貨物車の1年車検を避ける目的のものが多く、用途の殆どは平日は業務に、休日は家庭用途としてつかうのが主であった。

1979年、発売されたスバル・レオーネ|エステートバン(2代目レオーネ)が、その後の「RVとしてのステーションワゴン」を形成、1981年、乗用ナンバー仕様のレオーネ ツーリングワゴンが追加されたが、デザインが保守的で若者受けしなかった。

初代レガシィツーリングワゴン
初代レガシィツーリングワゴン

しかし、1989年10月にレガシィツーリングワゴンにGTが追加されることで、高機能・性能車という認識が芽生え、日本にステーションワゴンブームが到来し、各社のステーションワゴンは「ライトバンのような泥臭い車」から「洒落たレジャーヴィークル」へと脱皮をはかった。 バブル期のRVブームを頂点に車種別シェアとして一時20%後半まで増加し、この時期はほとんどの日本メーカーがステーションワゴンを発売していたが、バブル崩壊後のレジャー需要の低迷、ミニバンやクロスオーバーSUVコンパクトカーなどへの人気のシフトにより、販売シェアは10%前半まで落ち込み、モデル廃止や長期にわたりフルモデルチェンジがなされない車種も多い。 また、1500cc以上1800cc以下のクラスは、近年の大型化の傾向での3ナンバー化を避ける事が多い。これは日本国内での5ナンバーサイズが根強い他、、有料道路の料金が高くなるデメリットがあるため、車体を共有するライトバンの1ナンバー化により避けるためでもある。これらの事により、E140G系カローラフィールダー(乗用車専用設計)のような日本国内専用車が出てきている。 また近年少子化の影響もあってか2007年現在、発売されている国産ステーションワゴンの傾向としては、主なターゲットとなっている、幅広い趣味を持った独身者や子育てを終えたレジャー好きの中高年の夫婦などのニーズにより、趣味性と居住性を高い次元で両立させるため積載性能を確保しつつ、スポーツ性を重視したスポーツワゴンが主流になっている。

セダンとの比較(一般論)

  • 長所
    • 荷物などの積載性能が高い。
    • リアシートを折りたたむなどの機能を持つものが大半であり、長尺のものも積載可能である。
    • リアサスペンションを高機能している場合があり、乗り心地が優れている場合がある(車種による)。
    • 前輪駆動、後輪駆動に関わらず後輪周辺のスタビリティ性に優れる。
  • 短所
    • 重量が重い(大抵は100Kg前後)。このため運動性がわずかであるが劣る。
    • リアタイヤハウスの遮音性はセダンと比べ低い場合があり、走行音がややうるさい(車種による)。
    • 一部の人からは「(毛の生えた)ライトバン」と呼ばれてしまうことがある。
    • セダンと比べ値段が高い(ホンダ・アコードワゴンの一部グレードを除く)
    • セダンと比べ空力特性とボディ剛性が若干劣る(車種による)。
  • 変わらない点
    • 機能などはベースとなった車両とほぼ同じである。
    • サイズはベースとなった車両とほぼ同じである。(一部車種で全長・全幅が10数ミリ拡張している場合がある)

ミニバン(トールワゴン)との比較(一般論)

  • 長所
    • 背が低いため走行安定性に優れている。特に横風に強い。
    • 大半の機械式立体駐車場を利用できる。
    • ドライバーオリエンテッドで運転が楽しい。
    • セダンや2ボックスのハッチバック車より空気抵抗が少ない場合がある。
  • 短所
    • ミニバンのようなトランクを犠牲にした三列目シートがない、もしくは三列目シートが前向きではなく、快適性に欠ける。
    • 一部の人からは「ライトバン」と呼ばれてしまうことがある。(違いは車検証上の登録が「貨物車」か「乗用車」かのみ)

その他の呼称

ステーションワゴンあるいはワゴンは、主にアメリカ合衆国イギリス文化圏ではエステート (estate) 、フランスではブレーク (breakまたはbrake) 、ファミリアール、の呼称が主に使用されている。

またメーカーによっても異なり、独自の呼称を使用しているところもある。以下に一例を示す。

シューティングブレーク(shooting-brake) と言う呼称も存在する。これはイギリスにおいて、貴族狩猟のために猟犬と道具を載せる目的で、高級スポーツカーGTカーを改造してワゴン並みの荷室を与えた車のことを指す。アストンマーティンのDB4~6やジャガー・XJ-Sなどの例があり、あえて2ドアをベースとするところが「粋」とされる。2005年東京モーターショーでアウディがシューティングブレークの名を持つコンセプトカーを出展している)

呼称に対する誤解

ステーションワゴンは、station(駅)のwagon(馬車)で「駅馬車」とされ、アメリカ開拓期に人と荷物を乗せて都市間を移動した駅馬車(リンク先は映画記事)がその語源として紹介されることがある。後者の駅馬車は映画であるが映画の原題は「stagecoach(ステージコーチ)」でありstation wagonではない。

ステージコーチとは、馬車を使った交通機関のことであり、この「駅」とは馬車に乗っている乗客を乗り降りさせる駅をさす。疲れた馬の交換所であり、空腹を満たす食事の場所でもあった馬屋である。現代でいえば長距離バス及びその停留所に相当し、鉄道の駅ではない。(映画の駅馬車はアリゾナからニューメキシコを結ぶ長距離馬車である)。これは19世紀に英国で登場したの鉄道網以前から広く各国各地域で使われていた交通機関網である。

ステーションワゴンは英語起源なので英国の話となる。17世紀頃の英国の公共交通用途の馬車には大別してハックニーキャリッジという市街地でつかわれる軽量のものと、ハックニーコーチというより大きくて頑丈な町と町を結ぶ都市間交通用途の乗合馬車があった。前者は都市部でのタクシーとなった。日本語では辻馬車とよばれるものである。ハックニーキャリッジは現在、英国タクシーの正式名称でもある。後者ハックニーコーチは、その後ステージコーチと呼ばれるとなった。これが現在日本で一般に『駅馬車』と呼ばれるものである。

初期のステーションワゴンは、上記デポハックでの記述のように「駅からの人や荷物をその周辺地区に配送する役割」のもので、駅とその周辺を往復するタクシーであり荷物の配送車でもある。日本語ではタクシー用途では「辻馬車」と表現するが、荷物を運ぶのであれば辻馬車ではなく、そのものずばりを表す日本語はない。

「鉄道の駅周辺で利用されるワゴン」であり、ワゴンは日本では馬車と訳されるのが一般的なので、これを「駅馬車」と紹介することも可能であるが、すでに日本語で別の意味で「駅馬車」という言葉があるため、注釈なして「駅馬車」として紹介すると別の意味ととる読み手も多いかもしれない。これを当項冒頭のようにステージコーチの解釈で紹介すれば誤訳以上となる。

日本語では馬車という一語で多くの車両タイプを表現してしまう。英語であればステーションワゴンとステージコーチはまったく別の表現であるのに、「駅馬車」という同一の日本語表現として紹介されるために生じる勘違いである。この場合のワゴンとは「馬が引く純粋な馬車」という意味ではなく馬車の時代から現在までつづく「(乗り心地ではなく積載量を重視した)荷物を主とし人も運べる用途の車両(荷車)」の意味である。

ステーションワゴン一覧(現行車種 2007年12月現在)

関連項目

外部リンク

ウィキペディアでの『ステーションワゴン』の改訂履歴
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