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トヨタ・MR2

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年11月14日 (水) 01:31。)
トヨタ・MR2(初代)
前期型(1984/6 - 1986/8)
後期型(1986/8 - 1989/9)
製造期間 1984年1989年
エンジン 1984年4月-1986年8月
4A-GELU型 1.6L 直4 130ps
3A-LU型 1.5L 直4 83ps
1986年8月-1989年9月
4A-GZE型 1.6L 直4 スーパーチャージャー 145ps
4A-GELU型 1.6L 直4 130ps
3A-LU型 1.5L 直4 83ps
トランスミッション 5速MT / 4速AT
駆動方式 MR
全長 3950mm
全幅 1665mm
全高 1250mm
ホイールベース 2320mm
車両重量 1250kg
最小回転半径 4.8m
同クラスの車種 トヨタ・カローラレビン
トヨタ・スプリンタートレノ
ホンダ・バラードスポーツCR-X

ホンダ・CR-X
ホンダ・クイントインテグラ
(3ドアクーペのみ)
三菱・コルディア
トヨタ・MR2(2代目)
前期型(1989/10 - 1993/10)
後期型(1993/10 - 1999/10)
製造期間 1989年1999年
全長 4170mm
全幅 1695mm
全高 1240mm
ホイールベース 2400mm
車両重量 1250kg
最小回転半径 4.9m
同クラスの車種 トヨタ・セリカ
日産・シルビア
日産・180SX
ホンダ・インテグラ
(3ドアクーペのみ)
三菱・FTO

トヨタ・MR2(エムアールツー)は、トヨタ自動車が生産していた乗用車で、1600cc及び2000ccクラスのミッドシップスポーツカーである。後継車はMR-S

目次

歴史

AW10系(1984年-1989年)

1983年東京モーターショーで発表されたSV-3の市販車で、日本車初のミッドシップエンジン車である。ショーモデルであるSV-3からリアスポイラーの形状変更、デジタルメーター、Tバールーフの非装備など若干の仕様を変更して1984年6月に販売が開始された(タカラチョロQはSV-3当時の意匠が再現されている)。製造はセントラル自動車

安価で量産性を高めるため、足回りとエンジン、ミッションは既存の前輪駆動車(E80系カローラ)を流用し生産された。同様な成り立ちのイタリアフィアット社のX1/9(こちらのベースモデルはFIAT社初の前輪駆動モデルである128(X1/1))やアメリカゼネラルモーターズ社のポンティアックフィエロを参考にして作られたという逸話もある。

また、開発時期が英国ロータス社と技術提携していた時期であり、一部ではロータス社が設計した車両をトヨタが生産性を考慮して再設計したもの、と噂された(当時のロータス社でのコードネームはM90/X100とのこと)。

確かに当時、ロータス社がトヨタ・4A-GE型エンジンを搭載した車両を発表する予定はあったが、実際計画されていたのはロータス・エラン後継車種でフロントエンジン・リアドライブであったとされる。

1986年にはマイナーチェンジを行い、スーパーチャージャーTバールーフの装備車が設定された。

当然といえばそれまでだが、AW型は全車パワーステアリングの設定がない。据え切りこそ重いと感じるが(そもそも据え切りを行うか、というのは別問題)、走り出してしまえばノンパワステである事は感じさせず、路面状態を忠実にドライバーに伝えてくる。ただし、高速度領域ではそのフロント周りの軽さから恐怖を感じることもある。

またWRCのグループSの車両として3S-GTを積み(初期は横置きだが後期では縦置き)4WD化された車両も計画されていたが、参戦前にグループS自体が無くなってしまったため、参戦することは無かった。

MR-Sの登場と前後して、再度注目を集めることとなったが、元々の台数の少なさ故、人気が爆発ということはなく、 中古車価格は一定の相場で推移している。AW系は程度が悪い固体が少なく、丁寧に扱われてきた車両も多い。 トヨタからの部品供給も(加工や流用などで対応できる部品を除いて)そう問題なく行われている。

グレード構成

  • S
  • G
  • G-Ltd

Sは3A-U型1500ccエンジン、G、G-Ltdはトヨタ・4A-GE型1600ccエンジンをそれぞれ搭載。Sのみ型式名がAW10、GとG-LtdはAW11。GおよびG-Ltdには、Tバールーフ装着車及びスーパーチャージャー装着車(4A-GZE型1600ccエンジン搭載)を設定。

マイナーチェンジによる差異

  • 前期
    • 標準車のバンパー・スポイラーがブラックアウトされている。
    • 車重は1トン以下であり、自動車重量税が安い。
  • 後期
    • フロントスタビライザー径の拡大。
    • リアサスペンションの容量が拡大され、乗り味が洗練される。
    • G系のブレーキディスク径の拡大(キャリパーは前後期とも共通)。
    • オーディオが2DIN対応となり、灰皿の場所やドアトリムなど、内装の意匠が変更される。
    • S/Gグレードのサイドステップを除くエアロ類がカラード化。
    • テールランプ内の反射板が円から四角になる。
    • 右サイドエアインテークの形状変更。
    • リアサスペンション小変更(容量アップ)。
    • ドア内装デザイン変更。
    • 側面衝突安全基準の問題でサイドドアインパクトビームが内蔵され、Sグレード以外は車重が1トン超に。
  • 後期最終仕様
    • G-Ltd系のドアノブのカラード化、ドアミラー形状変更(オプションで電動格納式となる)。
    • リアスポイラーへのハイマウントストップランプ追加。
    • G-Ltd系Tバールーフ車のトップガラスがハーフミラー化。
    • 自然吸気エンジン車の出力表記変更(グロス130ps→ネット120ps)。

1984年-1985年日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞。

限定(特別仕様)車として、「ホワイトランナー(WHITE RUNNER)」と「ブラックリミテッド(前期ベース)」「1600Gスポーツパッケージ(前期のみ)」が設定された。なお、「ブラックリミテッド」にはリアスタビライザーが装備されている。(形状、線径が後の「ADパッケージ」仕様車に取り付けられているものとは異なる。)

後期モデルのスーパーチャージャー車には、スプリング/ショックアブソーバでサスペンション特性を変更し、リアスタビライザー、回転方向指定タイヤのブリヂストンPOTENZARE71等の装備を加えた「ADパッケージ仕様車」が設定されていた。

なお「ADパッケージ仕様車」以外のモデルにはリアスタビライザーの設定がなく、後期モデルの発売から20年が経過しようとしている現在では、このリアスタビライザーが高値で取引されているという。

発売された特別仕様車

  • 1985年1月~ ホワイトランナー

ボディ色 スーパーホワイトII バンパー、リップスポイラー、ドアミラー、マッドガードをボディーと同色化 シートを変更 パワーウインドウ及び電磁ドアロック、フロントブロンズガラスを装備。

  • 1986年1月~ ブラックリミテッド

ブラックメタリックの専用ボディ色 フロントとリアスポイラー、マッドガードボディーと同色化 専用のプロテクションモール ライトグレーの専用シート表皮 専用のステアリング、シフトノブ

  • 1988年1月~ スーパーエディション

ホワイトとベージュメタリックのツートンの専用ボディ色 ドアノブをボディ同色に カラードリヤマッドガード カラードアルミホイール フロントブロンズティンテッドガラス 一部が本革のシート、本革巻きシフトノブとパーキングレバー MOMOの本革巻ステアリングを装備

  • 1989年1月~ スーパーエディションII

ブラキッシュブルーマイカの専用ボディ色 カラードリヤマッドガード レカロシート MOMO製の本革巻ステアリング 本革巻シフトノブ、本革巻パーキングレバー 専用ドアトリム、フィン付きフロントワイパーを装備

SW20型(1989年-1999年)

AW系のMR2はカローラベースであるのに対し、SW系はセリカベースに進化した。これに伴いエンジンも2000ccターボチャージャーを装備した3S-GTE型と、スポーツツインカムである3S-GE型が搭載される。 しかし大幅に増加した車重やエンジンパワーに対し、14インチタイヤというあまりにプアな足回りとブレーキ、前輪接地圧不足から来るハンドリングレスポンスの悪さ、オプションですらLSDが設定されない等々、その外見とは裏腹におよそスポーツカーと呼べるような代物ではなかった。 AW系から比較すると価格も高額化し手ごろ感も減少。発表当初は様々な自動車ライターから、上記各要素に起因するピーキーな挙動特性と低い限界を指摘され「危険なクルマ」「買ってはいけないクルマ」などと酷評を受けた。 [1]

これを受け、一度目のマイナーチェンジが行われた際には足回りを中心に大幅な見直しが行われる。 主な変更点としては、大径化と低扁平化によるタイヤ性能の向上、ブレーキの大径化、フロントサスペンションのストローク量増加、スタビライザーの大径化、各アーム類の補強等が挙げられ、 上位グレードとされるGT系へはLSD標準装備、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、2速へのトリプルコーンシンクロの採用等も追加された。 これらの改良を受け、走りに関しては初期型とは別物と言えるものとなる。 また、この2型からは、GTグレードから一部装備を省いた「GT-S」がラインアップに加わる。

93年11月、SW20は再度のマイナーチェンジを受ける。 先行してモデルチェンジを受けたセリカ同様、従来装着されていたカルマン式エアフロメーターはDジェトロ方式へと変更され、燃料ポンプの大型化、インタークーラーの変更、オイルエレメント取り付け位置の変更と、それに伴う容量増加等、エンジンを中心とした動力系の強化に主眼が置かれる。 これらによりターボは225psから245ps。[2]自然吸気は165psから180ps(最終型のみ200psへと再改良)へと変更された。 概観ではリアスポイラーやリアコンビネーションランプのデザインが一新され、2型以前のモデルとの明確な差別化が図られている。

以降もマイナーチェンジを繰り返し(最終的にMCは4回、通称「5型」まで至る)、より優れたスポーツABSトラクションコントロールシステム等への変更も相まって5ナンバースポーツモデルとしては現在でも通用する高性能を誇っていたが スポーツモデル自体の人気低下のあおりを受け、1999年10月にライト層にターゲットを絞った後継モデルMR-Sへとその座を譲ることになる。 そのMR-Sも2007年7月をもって生産終了となり、トヨタはスポーツカー事業から撤退した。

バリエーションとしてはAW系と同じくTバールーフも設定されていたが、トヨタの特殊車両部門が制作したオープンモデルMRスパイダーや、ターボモデルであるGT系の2期型から純正採用されていたビルシュタイン製の足回りを自然吸気エンジン搭載モデルに組み込んだものも限定ながら販売されていた。なお、ATは自然吸気エンジン搭載モデルのみに設定されており、ターボモデルは5MTのみだった。

グレード構成

  • GT
  • GT-S(2期型から)
  • G-Ltd
  • G

GT、GT-Sは3S-GTE型エンジン、G-Ltd、Gは3S-GE型エンジンをそれぞれ搭載。

注釈

  1. ^ ただしターマックは勿論、雪上やダートトライアル等の競技においても一定以上の成績を残しており、許容範囲か否かは議論が分かれると言える。
  2. ^ このモデル以降採用された3S-GTEエンジンのシリンダーブロックはとても頑丈で、最高出力600psに達するような改造車両でもそのまま使用されていた。

車名の由来

「Midship Runabout 2seater」ミッドシップ・ランアバウト(ラナバウト)・2シーター(ツーシーター)の頭文字から創作された造語。エムアールツーと読む。

初代の登場以降、MR-2などと常に誤った解釈をする人間が後を絶たない事でも知られる。正しくはMR2となりハイフンは入らない。

ただし、後年販売の後継車(MR-S)には車名にハイフンが含まれ、幅広い層から混同および誤認を招く原因となっている。

型式の一覧

  • AW10 3A-Uエンジン搭載車(国内仕様・右ハンドル)
  • AW11 4A-G系エンジン搭載車(共通仕様・左右ハンドル)
  • SW20 3S-G系エンジン搭載車(国内仕様・右ハンドル)
  • SW20 3S-GEエンジン搭載車(2.0L自然吸気エンジン搭載・輸出仕様・左右ハンドル)
  • SW21 5S-FEエンジン搭載車(2.2L自然吸気エンジン搭載・北米輸出仕様・左ハンドル)
  • SW22 3S-GTEエンジン搭載車(2.0Lターボエンジン搭載・北米輸出仕様・左ハンドル)


MR2が登場する作品

関連項目

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