ハンス・ヴェーア(Hans Wehr、1909年7月5日ライプツィヒ生れ-1981年5月24日ミュンスターで没)は、ドイツの著名なアラブ研究者。ミュンスター大学アラブ・イスラーム研究所教授。
ヴェーアは1957年から1974年までミュンスター大学で教授を務めた。彼の著書『現代文語アラビア語辞典』(Arabisches Wrterbuch fr die Schriftsprache der Gegenwart)は、現在に至るまで重要なアラビア語-ドイツ語(亜独)辞典であり、1961年には第4版が英語に翻訳された。ドイツ語原典は第5版が発行されている。
ちなみに彼の姓 Wehr(ヴェーア)は、ドイツ語の普通名詞としては「国防軍」などを意味する。
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ヴェーアの『現代文語アラビア語辞典』第4版は、The Hans Wehr Dictionary of Modern Written Arabic として英語に翻訳され、英語圏や日本などで幅広く使用されている。現代の正則アラビア語(フスハー)を外国語から引く辞典としては、仏ラルース社の『アッ=サビール 現代アラビア語辞典』(亜仏・仏亜辞典、Daniel Reig著)と並ぶ双璧といわれている。
しかしながら、英訳を手がけたアメリカ人のコーワン(J.Milton.Cowan)はアラビア語の専門家ではないため、ドイツ語から英語に重訳する際に元々のアラビア語の単語にない誤った訳語が多く発生した可能性があり、実際に奇妙な英訳語の存在が多く指摘され問題視されている。