ゴルフ( Golf )はドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンの主力モデルであるハッチバック型の自動車。2007年時点での現行モデルは5代目。車名の由来はスポーツのゴルフではなく、「メキシコ湾流の風(ドイツ語でゴルフシュトローム Der Golfstrom 、英語のガルフストリーム the Gulf Stream に当たる)」である。VWの車名は、風の名前から取ることが多い。(ジェッタ、ヴェント、ボーラ、シロッコetc) 北米では、「ラビット(うさぎ)」の名称で販売されている。
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欧州では「Cセグメント」に分類される乗用車である。トヨタ・カローラに次いで世界中で最も販売されている乗用車であり、 2007年3月には累計の生産台数が2,500万台に達した。日本にもこれまで約60万台が輸入されている[1]。1974年に発売された初代モデルは680万台が生産された。販売はモデルチェンジの度に減少し、1997年発表の4代目モデルの生産台数は430万台であった。
ジョルジェット・ジウジアーロのデザインになる初代ゴルフは、横置きエンジンによるFF(前輪駆動)方式と、効率的なパッケージングによる、コンパクトな外寸と、余裕のある室内空間を持ち、世界中でヒットとなった。空冷、リアエンジンへの固執や、NSU・アウディ方式でのFFへのトライなど、紆余曲折を繰り返し、ビートルに続く大衆車の開発は難産を極めていた。しかし、これは、ジウジアーロにスタイリングのみならず、設計をも一任することで解決を見た。その理由は、イタリアやフランスの小型車では、FF+ハッチバックは既にポピュラーとなっており、さらにエンジン、トランスミッション、デフを並列に配置する、ジアコーサレイアウトも既にフィアットが手がけており、これらの前例をジウジアーロ自身が熟知していたことが大きい。
当初は現在のルポ位の大きさであったが、モデルチェンジをするたびにサイズが大きくなっていった。ゴルフIV(4代目)は全幅が日本で言うところの「3ナンバーサイズ」となって、もはや小型車とは呼べない大きさとなり、現在の5代目はさらに大きくなっている。これに伴い、従来ゴルフが担っていたコンパクトカーとしての役割は、弟分のポロが引き継いでいる。
「GTI」と呼ばれるホットモデルが初代から用意されている。初代は1.6リッター、2代目は、1.8リッターDOHCが搭載されたモデルである。
なお、初代ゴルフの派生車種にシロッコ(Scirocco)を挙げる場合があが、ともにジウジアーロによるデザインで、開発の時期も重なってはいるもの、発売はシロッコが先行している。これは、生産台数の差から、市場への影響が少ないシロッコで初期不良の洗い出しを済ませ、ゴルフIにフィードバックする為と言われている。現在では、ゴルフと同じプラットフォームを使うアウディ A3が先行して発売され、同じ役割を担っている。
歴代カブリオ(カブリオレ)の人気が高かったが、現在のゴルフ Vにはカブリオは無く、オープンモデルはイオスと、ゴルフ III ベースのニュービートル がその任を担っている。
以下はいずれも本国での発表年で、エンジンは日本国内で販売された車種に搭載されたものを中心に記載する。
現在のルポ位の大きさ。ビートルの後に送り出された、FFハッチバックというスタイルを確立させた。スタイリングとパッケージングはジウジアーロによるもの。フロントドアに三角窓を持つ。
ゴルフのスポーツモデルの代名詞となる「GTI」は、当時、日本への正規輸入は無かった。
カブリオ (カブリオレ)のコーチワークは、ビートルカブリオ ( Typ 15 )以来の関係を持つ、カルマンが担当した。手間のかかるオープンボディーは次のゴルフ IIでは設定されなかったため、ゴルフ Iベースのカブリオは、「クラシック」のサブネームを与えられ、ゴルフ III カブリオへ引き継がれるまで生産が続けられた、異例の長寿モデルとなった。
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キャディー I |
現在のポロ位の大きさ 高いボディー剛性や運動性能など特徴である。デザインはVW社内で行われた。日本での販売開始は1984年で当時の正規輸入代理店であるヤナセから販売された。当初はサイドウィンドウに開かない三角窓があった。サンルーフは手動開閉式、ATは3速、右ハンドルでもワイパーアームの取り付け位置は左ハンドル用のままであった。また、この代からGTIの正規輸入が始まった。当初8VのGTIが登場し、後から16VエンジンのGTI16Vが追加された。GTIは当時人気のあったピレリP6を履き、純正ホイールもピレリのPの文字がデザインされたモノが装備されていた。GTI16Vは4灯のグリルを備えていたが、日本国内の保安基準(補助灯の中心はヘッドライトの中心より上にあってはならない)に合わず中央寄りの2灯は点灯しなかった。また、1986年に世界で初めてゴルフ2ディーゼル(型式「1V」)に酸化触媒が搭載された。ただし、日本国内仕様での酸化触媒はゴルフ3まで待たなければならなかった。マイナーチェンジ後のモデルでは三角窓は廃止され、通称ビッグバンパーへ変更、ワイパー位置も右ハンドル用に改良された。
Ci、CLi、GLi、GLX、GTI、GTI 16V、C diesel、CL diesel、CLD turbo、GTD
1992年にゴルフとしては初めて欧州カーオブザイヤーを受賞。派生車はハッチバックに加え、カブリオやワゴン、セダンのヴェントがある。ヘッドランプの形状に対しては賛否意見が分かれた。
ゴルフ史上で一番廉価なゴルフ(CLi2ドア)であり、初めてカブリオがモデルチェンジを行い、ゴルフ初のワゴンも登場した。日本でノッチバックの名称がジェッタでなくなったのもゴルフⅢの時代からである。
日本ではVWが当時、ロックバンドのボン・ジョヴィの来日公演のスポンサーだったことから、限定車として「Bon Jovi Edition」が販売されたことがある。ちなみに欧州では同様に、ピンク・フロイド仕様も発売された。
コラード同様、狭角V6エンジンを積んだ「VR6」が追加された。
ドイツ出身の現ローマ教皇ベネディクト16世の枢機卿時代の愛車だった。全幅はついに1700mmを超えたため、日本では3ナンバー(普通乗用車登録)化した。プラットフォームはアウディA3、TTなどと共通。派生車種はヴェントが廃止されボーラが加わった。またニュービートルは、このモデルのプラットフォームを使用している。 VWのRライン第二弾であるR32は本モデルより登場し2ドア左Hが500台、4ドア右Hが400台の限定車(日本導入台数)であった。
Cセグメント車を評価する基準として確固たる地位を保っていたものの、1998年にフォード・ヨーロッパからフォーカスが登場したことにより一変、逆に評価される側となってしまう。最も比較され批判の対象となった操縦性や安定性などについては、後の5代目ゴルフへの課題となった。
先代に引き続きプラットフォームはA3と共通。本モデルからはエンジンが直噴化され、先代と同じ排気量と比較しても出力向上がみられる。燃料消費の低減を図っている。トランスミッションはこのクラスでも、ターボディーゼルのトルクにも対応した、アイシンAW製6速ATを採用した。GT TSI以上のグレードにはトルコン式ATではなく、DSGを搭載している。MTは、日本ではGTIとR32のみ設定となっている。外観は、ティアドロップ形のヘッドランプ(涙目)と、それに呼応したリアコンビランプ、ラジエターグリルからフード上に伸びる深いVラインなどをスタイリングの特徴としている。太いCピラーをアイデンティティーのより所とするものの、連綿と受け継がれてきたゴルフらしさはすでに失われたとするものと、新時代を予感させると言うものとで、評価は半ばしている。
フォード・フォーカスの比較対象とされ、さんざんたたかれた操安性を向上させるなどの改良と、内装を中心としたコストの見直しが開発の主眼となった。ベーシックグレードのE、コンフォート志向のGLi、スポーツ志向のGT(GT TSI)、リアルスポーツのGTI、ラグジュアリーなGTX、スポーツプレミアムのR32(この仕様のみ4モーション)と多彩なバリエーションを持つ。特にGTIは先代、先々代と他グレードと見た目にほとんど差が見られなかったが、5代目GTIは明らかに差別化された外観を持ち、多くのバックオーダーを抱えながらも全販売台数の約三分の一を占める人気グレードとなっている[要出典]。尚、GTIと同じエンジン、トランスミッション(DSG)を搭載するGTXはGTIベースではなく、GTベースであり、日本専用モデルである。「ゴルフワゴン」は「ゴルフヴァリアント」と名称を変更(ドイツ本国の名称に合わせられた)して、登場した。(ワールドプレミアはジュネーブモーターショー)
※ほかにもディーゼルエンジン(日本未投入)もある。
VW社の米国法人は現地向けに派手なプロモーションを展開している。そのCMの内容は改造されたフォードや三菱、ホンダのコンパクトカーを破壊してしまい、こんなものにこだわらずにゴルフに乗れ、といったセンセーショナルなものとなっている。