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ホンダ・オデッセイ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年11月16日 (金) 10:35。)
Disambiguation この項目では日本のホンダ・オデッセイについて記述しています。北米版の2代目ホンダ・オデッセイについてはホンダ・ラグレイトをご覧ください。

ホンダ・オデッセイ(ODYSSEY)は、本田技研工業ミニバン型の乗用車である。

目次

概要

1994年10月20日に初代モデルが発売され、現行型は3代目。ホンダのクリエイティブ・ムーバー(生活創造車)の第一弾として発売された初代から現在までヒットを続けており、ホンダの基幹車種のひとつに位置付けられている。

アコードプラットフォームを用いて開発。経営が下降していたホンダを景気回復させるほどの大ヒットとなり、トヨタ・エスティマと共にミニバンブームの火付け役となった。北米ではいすゞ自動車オアシスとしてOEM供給していた。

乗用車ベースのミニバンとして、セダン同等の運動性能を持ち、なおかつセダンよりも広い室内空間を売りにしている。また、床が低いので乗降性が他の車種に比べて楽である。後席ドアは他のミニバンで一般的なスライドドアではなく、一般的なセダン型乗用車と同様の前ヒンジドアを採用している。

初代から採用されている3列目シートの床下収納が特徴。3代目モデルでは電動格納式(一部グレードに標準装備・オプション)となる。

歴史

初代(1994-1999年 RA1/2/3/4/5型)

ホンダ・オデッセイ(初代)
フロント
製造期間 1994年 - 1999年
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン F22B 直4 SOHC 2,156cc 145PS
F23A 直4 SOHC VTEC 2,253cc 150PS
J30A V6 SOHC VTEC 2,997cc 200PS
トランスミッション 4速AT
サスペンション 前/後
ダブルウィッシュボーン
駆動方式 FF/4WD
全長 4,750mm
全幅 1,770mm
全高 1,645-1,660mm
ホイールベース 2,830mm
車両重量 1,470-1,610kg
乗車定員 6-7名
姉妹車/OEM いすゞ・オアシス
車台を共有
する車種
ホンダ・アコード/いすゞ・アスカ
ホンダ・アコードワゴン
ホンダ・アスコット
ホンダ・ラファーガ
ホンダ・インスパイア
ホンダ・セイバー
ホンダ・レジェンド
同クラスの車種 トヨタ・エスティマ
マツダ・MPV
三菱・シャリオグランディス
当時のホンダには大規模な設備投資をする余裕は無く、アコードのコンポーネントと生産設備で、新ジャンルの車種を開発せざるを得なかった。埼玉製作所(狭山工場)の生産ラインの高さ制限の関係で、車体全高を取れず、結果的にオデッセイ独自のプロポーションが生まれた。エンジントランスミッションも専用品の開発はできず、アコードのものを搭載し、増加した車重に対しては、ファイナルレシオを低くめることで対処したが、エンジンの常用回転数は若干高めになった。
アメリカでも発売され、イエローキャブに採用される。トランスミッションは4速ATのみで、当時の流行であったコラムシフトを使用し、ウォークスルーを可能にした。
  • 欧州では「シャトル」という名前で販売されたが、日本やアメリカとは違ってヒットしなかった。
  • 1995年RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。
  • 1996年1月に一部変更で96モデルへ。セレクターレバーの改善・セカンド/サードシート上をガラストップとした「サンシャインルーフ」をオプション設定。最高級モデルとして「エクスクルーシブ」を追加。
  • 1996年9月2日に一部変更で97モデルへ。「L」のアルミホイールをメッシュタイプへ変更。「S」と「L」の間に「M」タイプを追加。両席エアバッグABSを全車に標準装備。カーナビVICS対応型に改良。停車時に2名が就寝できるポップアップルーフを装着した「フィールドデッキ」仕様を設定。
  • 1997年8月22日にマイナーチェンジを実施。エンジンをF23A型 2.3L 直4 SOHC VTECエンジンに変更。
  • 1997年10月2日J30A型 V6 3.0L VTECを搭載した「Prestige(プレステージ)」発売。

なお、前期型には廉価グレードの「B」があったが、マイナーチェンジでグレード整理により消滅。マイナーチェンジ後は下位グレードから「S」、「M」、「L」になる。また、「ナビスピリット」と「ファインスピリット」が追加された(後者は2代目でも追加)。また、MC前は大型スピードメーターのみでタコメーターは付いていなかったが、MC後にタコメーターが装備され、ドアミラーも黒のみだったが、これを機にボディ同色となった。キーコンセプトは「しあわせづくり研究所」。CMキャラクターはアダムス・ファミリーを起用した。

日の丸自動車グループの日の丸リムジンではワゴンタクシーとして採用された(現在、初代と3代目が混在)。ニューヨークでもオデッセイのワゴンタクシーが走っていた。


2代目(1999-2003年 RA6/7/8/9型)

ホンダ・オデッセイ(2代目)
2代目
プレステージ
製造期間 1999年 - 2003年
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン F23A 直4 SOHC VTEC 2,253cc 150PS
J30A V6 SOHC VTEC 2,997cc 210PS
トランスミッション 4速AT/5速AT
サスペンション 前/後
ダブルウィッシュボーン
駆動方式 FF/4WD
全長 4,770-4,835mm
全幅 1,795-1,800mm
全高 1,630-1,655mm
ホイールベース 2,830mm
車両重量 1,570-1,760kg
乗車定員 6-7名
車台を共有
する車種
ホンダ・ラグレイト
ホンダ・アコード/いすゞ・アスカ
ホンダ・アコードワゴン
ホンダ・トルネオ
ホンダ・インスパイア
ホンダ・セイバー
ホンダ・レジェンド
同クラスの車種 トヨタ・イプサム
トヨタ・エスティマ
日産・プレサージュ
日産・バサラ
マツダ・MPV
三菱・シャリオグランディス
  • 1999年12月3日、フルモデルチェンジ。エンジンは先代後期型と同様だが、V6は200PSから210PSとなる。トランスミッションは2.3Lは4速AT、V6 3.0Lは5速AT。シフトレバーはコラム式からインパネに移動した。同じコンポーネンツを持つアヴァンシアと異なり、Sマチック付きのゲート式である。それぞれ6-7人乗り。中国オーストラリアなどでも発売された。この型はアメリカでは発売されず、代わりとしてより大型な現地生産車(日本名「ラグレイト」)がオデッセイとして発売された。中国仕様のみRバンパーの運転席(左)側にリアフォグランプを装備している。
  • 2000年8月31日、「L」と「M」の中間に「MQ」が追加。「L」と同様の同色ロアスカートやMDプレーヤーを装備。
  • 2001年11月21日、スポーティーモデルの「Absolute(アブソルート)」を追加。サスペンションのセッティングなどを一部変更し、走りの仕様へと仕上げた。

後期型はメーターが自発光式メーターに変更となった。キーコンセプトは「THEATER ODYSSEYシアター・オデッセイ)」。

ホンダの「大ヒットした車の二代目は売れない」というジンクスにはまってしまったようで、このモデルは初代ほどヒットしなかったが、それでもなかなかの人気を誇っていた。

3代目(2003年- RB1/2型)

ホンダ・オデッセイ(3代目)
前期型
画像:Honda Odyssey 3rd.jpg
後期型
画像:Odyssey3kouki.jpg
製造期間 2003年-
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン K24A 直4 DOHC i-VTEC 2,354cc 160/200PS
トランスミッション CVT/5速AT
サスペンション 前/後
ダブルウィッシュボーン
駆動方式 FF/4WD
全長 4,765mm
全幅 1,800mm
全高 1,550-1,570mm
ホイールベース 2,830mm
車両重量 1,610-1,760kg
乗車定員 7名
車台を共有
する車種
ホンダ・エリシオン
ホンダ・アコード
ホンダ・アコードワゴン
ホンダ・CR-V
ホンダ・インスパイア
ホンダ・レジェンド
同クラスの車種 トヨタ・イプサム
トヨタ・マークXジオ
トヨタ・エスティマ
日産・プレサージュ
マツダ・MPV
三菱・グランディス
  • 2003年10月17日、フルモデルチェンジ。低床プラットフォームにより、ミニバンとしては異例の立体駐車場に入庫可能な1,550mmに全高が収まる。車名ロゴが初代から継続されていた「ODYSSEY」から「Odyssey」に変更された。エンジンはアコードワゴンに搭載されているK24A型 2.4L 直4 DOHC i-VTEC(標準:160PS、Absolute:200PS)の2種類のみとなり、初代(後期型)・先代と続いた「Prestige」のサブネーム(※2006年エリシオンプレステージで復活した。)とV6エンジンとを廃止した。この型から6人乗りは無くなり、7人乗りのみになる。トランスミッションは「Absolute」と標準タイプの4WDは5速AT、標準タイプのFFは7速マニュアルモード付CVTとなる。ヘッドライトも最近のホンダお得意の「鋭い目」になっている。また、上級グレードにはオプションでアコードワゴンに採用されている電動式リアテールゲートが装備でき、電動格納3列目シートは「L」に標準装備されていた。
  • 2005年10月31日にマイナーチェンジを実施。特別仕様車の「M・Aero Edition」が発売された。これは、ベーシックグレードである「M」をベースに、人気グレードの「Absolute」の外装が装備される他、「Absolute」の専用色であるブラック・アメジストパールを含め計6色を選択することができる。
  • 2006年4月13日にマイナーチェンジを実施。外装・内装のデザイン変更となり、リア部は大幅に変更され、テールランプはLED式となり、ドアミラーはMC前はサブピラーに付いていたが、MC後はアウターミラーに設置され、ドアミラーウインカーが標準化された。新色の追加などに加えて、グレードは今まで最廉価グレードであった「S」に代わり初代前期型以来に「B」の名称が復活、「M」に特別仕様車の「Aero Edition」に相当する「エアロパッケージ」の追加などが行なわれた。また、「Absolute」には、オデッセイ初の18インチタイヤが装備された。
  • 2007年2月15日にマイナーチェンジを実施。グレード「S」を再設定、グレード「L」にHDDナビを標準設定、「Absolute」に「コンフォートビューパッケージ」を標準設定。
  • 一部グレードにマニュアルモード付CVTが設定されているが、変速方向に関してやや不満の声が上がっており、改造オデッセイ(通称ファミリーコブラ)を所有するタレントの所ジョージも同じような指摘をしている。
  • 先代同様中国などでも販売されているが、北米ではやはり別なモデルが販売されている。

キーコンセプトは初期が「NEXT PROPORTIONネクスト・プロポーション)」、マイナーチェンジ後は「NEXT PROPORTION Goes Next 」。イメージキャラクターは前期型がミラ・ジョヴォヴィッチ、後期型がユマ・サーマン。CMはいつも、DREAMS COME TRUEが歌う。

グレード構成

  • 2,400cc(160PS、5速マニュアルモード付AT、4WDは5速AT)
    • B
    • S
    • S Aero package
  • 2,400cc(200PS、4WDは190PS、5速AT)
    • Absolute
  • 2,400cc(160PS、7速マニュアルモード付CVT、4WDは5速AT)
    • M
    • M Aero Package
    • L

搭載エンジン

初代

  • 標準グレード
F22B型 直4 SOHC 16バルブ 2,156cc 145PS(M/C前)
F23A型 直4 SOHC VTEC 16バルブ 2,253cc 150PS(M/C後)
  • プレステージ
J30A型 V6 SOHC VTEC 24バルブ 2,997cc 200PS

2代目

  • 標準グレード
F23A型 直4 SOHC VTEC 16バルブ 2,253cc 150PS
  • プレステージ
J30A型 V6 SOHC VTEC 24バルブ 2,997cc 210PS

3代目

  • 標準グレード(B、S、Sエアロパッケージ、M、Mエアロパッケージ)
K24A型 直4 DOHC 16バルブ・i-VTEC(2,354cc 内径×行程:87.0×99.0)
参考スペック:118kW(160PS)/5,500rpm 218Nm(22.2kgm)/4,500rpm
(4WDは216Nm(22.0kgm))
  • アブソルート
K24A型 直4 DOHC 16バルブ・i-VTEC(2,354cc 内径×行程:87.0×99.0)
参考スペック:147kW(200PS)/6,800rpm 232Nm(23.7kgm)/4,500rpm
(4WDは140kW(190PS)、227Nm(23.2kgm))

車名の由来

  • 「長い冒険旅行」という意味の英語で、ギリシャ神話のオデュッセイアを語源とする。

CMソング

  • 初代
    • Marc Shaiman「It's An Addams!」(アルバム「ADDAMS FAMILY VALUES」、VOLCANO CPCB-5029)
  • 2代目
  • 3代目
    • ナレーションは野村義男が担当している。
    • DREAMS COME TRUE「This Is It! You're The One! I Knew It!(うれしい!たのしい!大好き!)」(アルバム「LOVE OVERFLOWS - ASIAN EDITION -」、Universal Music UPCH-9138)
    • DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE - English Version」(アルバム「LOVE OVERFLOWS - ASIAN EDITION -」、Universal Music UPCH-9138)
    • DREAMS COME TRUE「WINTER SONG - DANCING SNOWFLAKES VERSION -」(マキシシングル「JET!!!SUNSHINE きくきくセット」、Universal Music UPCH-5349/50)

オデッセイが登場した作品

TV・映画

  • 14才の母』 - 一ノ瀬家夫妻(田中美佐子生瀬勝久)の車としてスポンサーが富士重工業(スバル)にも関わらず、3代目アブソルート(前期型、プレミアムホワイトパール)が使用されている。
  • 相棒』 - 2007年1月10日分放送にシルバーメタリックの3代目Mタイプが犯人の車両として登場した。多摩ナンバーのレンタカーで、ホンダのエンブレムはテープで隠された(水曜夜9時枠は日産自動車がスポンサーのためであるが、日産車以外登場することは稀なくらいこの枠では登場しない)。

ゲーム

関連項目

Wikimedia Commons
ウィキメディア・コモンズにはホンダ・オデッセイに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

ウィキペディアでの『ホンダ・オデッセイ』の改訂履歴
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