メダル (medal) は、直径数センチ大の円形の金属の延べ板に、業績や事績の記念などの目的で、何らかの意匠を刻印したものをいう。
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メダルは、金属円盤に何らかの意匠を施したものであるが、通貨としては利用される貨幣(硬貨・コイン)は含まれない。その一方で和製英語の範疇ではスロットマシンやパチスロ・メダルゲームのような擬似的コインを使う機械に投入されるものもメダルと呼ばれる。
コイン(硬貨)は貴金属を通貨として利用する上で、ニセ金貨(→偽札)など公正性を欠くようなものが出回るのを予防する観点から意匠が凝らされるが、メダルの場合は褒賞として与えられる記念品(表彰)であることから、元来の意味からすれば鋳潰して貴金属の資源的価値に還元される必要も無い。このためメダルの意匠は偽造防止を目的としたコインの意匠とは異なり、賞を記念した独自の意匠が凝らされるのが常である。また貴金属以外に卑金属にめっきをして見栄えがするようにされたものも多く、この他にもリボンなどで装飾されたものが見られる。
メダルゲームやパチスロなど機械を使って遊ぶゲームでは、こういったメダルは単なる金属片であるが規格化され大量生産されたものが用いられる。素材としては鉄やニッケルなどの合金でできたもので、大きさも何らかの褒章用や装飾用メダルとは違って、硬貨サイズが一般的である。
これらは遊戯用の機械(エレメカなど)に投入され、その機械を動作させる。扱われ方もスロットマシンのような「動作させるための操作用」というものから、プッシャーゲーム(ゲーム機内に積み上がったメダルを崩す遊び)のように直接的にメダルが動力で作用しあう様子を楽しむものもある。
これらは日本では擬似的な硬貨として扱われ、カジノなどのギャンブルが禁止されている日本国内でも、あたかも通貨を使ってギャンブルしている雰囲気を楽しむことが出来る。ゲームセンターではこういったメダルは何かと交換できる性質のものではない(ゲームで遊べるだけ)が、パチスロでは獲得したメダル枚数に応じて、景品と交換することが出来、換金することは出来ないが、景品と交換するという擬似通貨としての側面を持っている。
現代で特に日本においてメダルと呼ぶ場合は、中でもスポーツなどの競技で勝利選手、優秀選手を表彰して贈られる各メダルのことを指す。通例、優勝者に金メダル、準優勝者に銀メダル、第3位の選手に銅メダルが授与され、受賞者はメダリストと呼ばれる。但し第1回近代オリンピックでは優勝者に銀メダル、準優勝者に銅メダルが送られた。
その性質上、“メダリスト”の呼称に見られるように、メダルを受けることはそれぞれの競技の世界における強力なステータスとして一般に認識されている。故にメダル獲得を第一とするプレイを行う選手が後を絶たない。一方そういったメダル至上主義の競技姿勢は、スポーツの本来の理念に反するとして、しばしば批判の対象にされる。
メダルには、著しい軍功をあげた・軍に功績のあった人物を表彰するためのものがある。勲章を参照。
学術研究などにおいて、ある分野で著しい功績があった研究者・技術者に対して授与するものがある。その分野の有名な研究者の名前を冠していることが多い。生物学におけるダーウィン・メダルや、電気電子工学分野でのエジソンメダルが有名である。ベンジャミン・フランクリンメダルのように、複数の分野を対象としたものも存在する。
メダル名に人名を冠する場合、一般的にその分野での著名な研究者の名前を採用する。また、死後にそのメダルが創設される場合が多い。しかしロスビー研究メダルのように、生前から研究者(この場合カール=グスタフ・ロスビー)の名前を冠したメダルが作られることもある。
ミッションスクールでは、華美な装飾品は禁止されていることが殆どであるが、おめだいと呼ばれるメダルならば、身につけることが許されることもある。これにはキリストや聖母マリアなどがデザインされている。