PocketPetとは?

剣闘士

について

ウィキペディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年9月3日 (月) 02:10。)
ジャン=レオン・ジェローム『Pollice Verso〈指し降ろされた親指〉』
ジャン=レオン・ジェローム『Pollice Verso〈指し降ろされた親指〉』

剣闘士(けんとうし :Gladiator)は古代ローマ戦士共和政ローマローマ帝国の多くの都市にはアンフィテアトルム(円形劇場)が存在しており、そこで剣闘士同士、あるいは剣闘士と猛獣などとの戦いが繰り広げられた。また人工池などを用いて模擬海戦が行なわれることもあった。

名前の由来は剣闘士の一部がローマ軍団の主要な武器でもあったグラディウスと呼ばれる剣を使用していたことから来ている。

目次

古代ローマの剣闘士

剣闘士競技はエトルリア人が発明したとされ、娯楽性の高い見世物としてのちにローマによって採用された。 エトルリア人は重要人物の死亡の際にその精神が血の生贄を求めると信じてこの剣闘士競技を葬義に際して行ったとされている。エトルリアの剣闘士競技を受容したローマでもこの伝統を受け継ぎ、帝政期に入るまでは故人の哀悼のためにその関係者によって主催されていた。 記録上最も古い剣闘士競技は紀元前264年にローマのマルクスとデキムス・ユニウス・ブルトゥスの兄弟が父の葬儀に際してボアリウム広場で行ったものである。

剣闘士となるのは主に戦争で捕獲した捕虜や奴隷が主であったため、剣の奴隷、即ち剣奴ともよばれた。しかし全てがそうであったわけではなく、ローマ市民の中から志願して剣闘士となる者も存在した。戦士共同体社会から出発したローマでは高貴とされる人々の間でも戦いへの関心が高く、元老院議員の子弟や騎士階級に属するものでも剣闘士試合に出場することがあった。 さらにコンモドゥスはじめ幾人かの皇帝がこの剣闘士競技の試合に出場することもあったという。 一方で、帝政期に入ると死罪に相当する罪人が剣闘士試合に出場させられ、見世物としてローマ市民に供されることもでてきた。

ローマ帝国の幾つかの都市にはルディと呼ばれる剣闘士養成所が存在し、その教官はラニスタと呼ばれた。

剣闘士の戦いは1対1で行われるのが基本だが、時には複数の人間でコンビを結成して戦われることもあった。 試合の敗者が死者となるとは限らない。降参をした敗者は観客に命乞いを行い、観客はそれに対して「殺せ」「助命しろ」と叫ぶ。 さらにその際に拳を振り上げ親指を上か下かに向けたとも言われる。 剣闘士の戦いが勇敢で観客を満足させるものであれば助命され、逆に臆病な戦い方をしていた敗者には観客は冷酷に死を与えることを望んだ。 主催者は観客の声に耳をかたむけて最終的な裁定をくだしたという。

剣闘士は必ずしも死ぬまで一生戦わされるということではなく、幾つかの戦いを経て生き残った剣闘士は引退が許され奴隷身分から解放された。しかしながらこのように生き延びて解放される剣闘士は極めてまれであったとされる。また闘技場で観客の喝采を浴びた経験が忘れられず、引退してもまた剣闘士に戻る者もいたとされる。
彼らにはその証として木剣があたえられ、引退後はラニスタとして剣闘士を鍛える側にまわる者もいた。

剣闘士は競技場で観衆の喝采を浴びる対象ではあったが、賤業とみなされていた。従って、たとえ解放されてもローマ軍団の兵士になることは出来なかった。(但し、歴史的に非常時に兵士に徴用されることがなかったわけではない)

剣闘士の種類

  • アンダバター(Andabatae) - 極力視界を遮る顔面を覆った兜を被り馬の背に跨って戦う剣闘士。
  • 闘獣士、ベスティアリィ(Bestiarii) - をもって野獣と戦う剣闘士。
  • ディマカエリ(Dimachaeri) - 二本のグラディウスを持って戦う二刀流の剣闘士。
  • エクイテ(Equite) - とグラディウスを持ち、マニカと呼ばれる腕当てを装備して馬にのって戦った。
  • エッセダリウス(Essedari) - ガリア風のチャリオットに乗った剣闘士。
  • 重装闘士、ホプロマシ(Hoplomachi) - 重装備をした剣闘士。頭にはクレスト(鶏冠状の飾り)の付いたグリフォンを象ったを装備していた。
  • 縄闘士、ラクエリィ(Laquerii,Laquearius) - 投げ縄で相手の動きを封じて戦う剣闘士。
  • 魚闘士、ムルミロ(Murmillo) - 魚を象った兜を装備した剣闘士。レティアリィとの試合を組まれることが多かった。
  • 網闘士、レティアリィ(Retiarii,Retiarius) - 漁師のように投網(レテ)とトライデント、敵にとどめを刺すための短剣を持って戦う剣闘士。兜などは着用せず裸に近い格好で戦った。
  • サムニウム剣闘士、サムニテ(Samnite) - サムニウム風の格好をした剣闘士。長方形の盾を持っていた。
  • 追撃闘士、セクトル(Secutor) - ムルミロに似た鎧をつけ、楕円形の盾とグラディウスを構えていた。レティアリィとの試合を組まれる事が多かった。
  • トラキア剣闘士、トラケス(Thraces) - トラキア風の格好をした剣闘士。重装闘士のような格好で湾曲した剣をもっていた。

剣闘士を扱った作品

映画

ゲーム

関連項目

参考資料

  • 「A Dictionary of Greek and Roman Antiquities」 John Murray, London, 1875年

ウィキペディアでの『剣闘士』の改訂履歴
Text is available under GNU Free Documentation License

今日の旬ワード

1. 遊助
4. AKB48
5. Cocco