『女王蜂』(じょおうばち)は、推理作家横溝正史が著した長編推理小説、および、それを原作とした映画・テレビドラマ作品である。現在(2006年1月)までに映画2本、テレビドラマ5作品が制作されている。
注意:以降に作品の結末など核心部分が記述されています。
あらすじ
「…彼女は女王蜂である。慕いよる男どもをかたっぱしから死にいたらしめる運命にある。…」
東京の大道寺欣造宛てに届いた手紙は、義娘・智子を呼び寄せてはいけないと警告していた。そして、19年前の惨劇にも触れ、「あれは果たして過失であったか」と疑問を投げかける。
一方、18歳を機に伊豆の月琴島から東京に引き取られることになっていた智子は、東京行きの直前のある日、椿の根本から開かずの間の鍵を見つけ出した。好奇心に駆られた彼女が、開かずの間の中で見たものは、血のついた月琴であった。
登場人物
映像化リスト
映画
- 毒蛇島綺談 女王蜂 (1952年2月・大映、監督:田中重雄)
- 出演:岡譲司(金田一・千木良兼吉(偽))、荒川さつき(神尾秀子)、森雅之(速水欣造)、久慈あさみ(大道寺智子・琴絵)、船越英二(日下部達哉)、見明凡太郎(大道寺鉄馬)、瀧花久子(大道寺槇)、菅原謙二(沢村光一)、加原武門(九十九龍馬)、水原洋一(遊佐三郎)、植村謙二郎(伊庭良平)、小林三保(お蔦)、星光(嵐三朝)、斎藤紫香(千木良兼吉)、由利恵子(三原町子)、他。
- 原作では金田一が石を投げられるだけの展開が本作では銃で撃たれ生死不明、さらに銃弾が命中したはずなのになぜ助かったのかの説明もなくクライマックスで変装をして現れ推理を披露するという、後の土曜ワイド劇場江戸川乱歩の美女シリーズを先取りした作りになっている。
- 女王蜂 (1978年2月・東宝 監督:市川崑)
- 出演:石坂浩二(金田一)、加藤武(等々力警部)、岸惠子(神尾秀子)、司葉子(蔦代)、中井貴恵(大道寺智子)、萩尾みどり(大道寺琴絵)、高峰三枝子(東小路隆子)、仲代達矢(大道寺銀三)、沖雅也(多門連太郎)、神山繁(九十九龍馬)、坂口良子(おあき)、白石加代子(速水るい)、小林昭二(木暮刑事)、大滝秀治(加納弁護士)、草笛光子(お富)、三木のり平(嵐三朝)、伴淳三郎(山本巡査)、石田信之(遊佐三郎)、中島久之(赤根崎嘉文)、佐々木剛(駒井泰次郎)、佐々木勝彦(日下部仁志)、高野浩之(文彦)、常田富士男(農夫)、他。
- この映画では舞台が東京から京都に変更されている。この映画の放映時期に合わせるように、コミックスも出版された。
テレビドラマ
- 横溝正史シリーズII 女王蜂 全3回(1978年年8月12日~8月26日、毎日放送・三船プロ)
- 出演:古谷一行(金田一)、岡田茉莉子(神尾秀子)、片平なぎさ(大道寺智子)、斉藤恵子(大道寺琴絵)、神山繁(速水欣造)、南美江(大道寺槇)、夏夕介(多門連太郎)、岩本多代(蔦代)、川合伸旺(九十九龍馬)、坂東正之助(速水文彦)、田中春男(姫野東作)、赤塚真人(遊佐三郎)、菊池太(日下部達哉)、三谷昇(山本巡査)、長門勇(日和警部)、他。
- このドラマでは作中の全事件が月琴島内で起こったことになっている。
- 火曜ミステリー劇場・女王蜂 (1990年10月2日、テレビ朝日系列)
- 出演:役所広司(金田一)、石立鉄男(等々力警部)、小川知子(神尾秀子)、井森美幸(大道寺智子・琴絵)、大出俊(大道寺欣造)、川崎麻世(多門連太郎・日下部達哉)、寺田農(九十九乙郎)、梅津栄(嵐三朝)、服部賢悟(文彦)、なべおさみ(吉田茂巡査)、長門裕之(加納弁護士)、河内桃子(衣笠)。
- 月曜ドラマスペシャル・女王蜂 (1994年4月4日、東京放送系列)
- 出演:古谷一行(金田一)、沢田亜矢子(神尾秀子)、墨田ユキ(大道寺智子・琴絵)、原田芳雄(大道寺欣造)、嵯峨周平(遊佐三郎)、粟津號(印南)、名古屋章(亀井警部)。
- 金曜エンタテイメント・女王蜂 (1998年4月7日、フジテレビ系列)
- 出演:片岡鶴太郎(金田一)、池上季実子(神尾秀子)、初瀬かおる(大道寺智子)、筒井真理子(大道寺琴絵)、細川俊之(大道寺欣造)、中山俊(多門連太郎)、鶴田忍(九十九龍馬)、伊集院光(遊佐三郎)、二宮さよ子(蔦代)。
- 金曜エンタテイメント・女王蜂 (2006年1月6日、フジテレビ系列)
- 出演:稲垣吾郎(金田一)、小日向文世(横溝正史)、手塚理美(神尾秀子)、栗山千明(大道寺智子・琴絵)、石橋凌(大道寺欣造)、及川光博(多門連太郎)、高橋昌也(衣笠宮智仁)、杉本哲太(九十九龍馬)、並樹史朗(伊波良平)、染谷将太(大道寺文彦)、青木伸輔(遊佐三郎)、池内万作(駒井泰次郎)、萬雅之(日下部達哉)、波岡一喜(若い頃の欣造)、塩見三省(橘署長)。
関連項目