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日産・グロリア

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(最終更新 2007年11月19日 (月) 13:46。)

グロリア(GLORIA)は、日産自動車1959年から2004年まで製造・販売していた高級乗用車。もとはプリンス自動車工業が製造していた車種を引き継いだもの。

4代目230型からのグロリアはセドリック姉妹車の関係にあり、2つを併せて「セド・グロ」と表記する場合もある。長年、スカイラインを扱っているプリンス店で販売していた関係で、モデル末期はセドリックよりもスポーティ志向のグレード「グランツーリスモ」の割合が高かった。

姉妹車のセドリックと共に、同クラスのクラウントヨタ)とは、自家用車をはじめパトカータクシーハイヤー教習車としても長年のライバル車種であった。

目次

車名の由来

初代BSL型の発表時、当時の皇太子明仁親王(今上天皇)と美智子妃が成婚した年であり、宮内庁と車両納入でつながりの深かった、当時の富士精密工業(後のプリンス自動車工業)が、明仁親王と美智子妃の成婚を記念して、ラテン語で「栄光」を意味する「グロリア」の名が付けられた。


歴史

初代 BLS型 (1959-1963年)

  • 1958年10月 第5回全日本自動車ショウ(後の東京モーターショー)に「スカイライン1900」として出品。
  • 1959年2月 初代グロリア(BLSIP-1型)発売。直列4気筒OHV1862cc GB30型エンジンを搭載。
  • 1959年4月 当時の皇太子(今上天皇)に納入。
  • 1961年2月 BLSIP-3型発表。
  • 1961年8月 リエージュ・ソフィア・リエージュラリーに出場するが、リタイヤ。
  • 1962年 リエージュ・ソフィア・リエージュラリーに出場するが、リタイヤ。

プリンス自動車工業(発売開始当時は富士精密工業と称した)が製造・発売していた。開発期間を短縮する観点から、ALSI型スカイラインのボディーを流用し、シートや内・外装を高級化した。

2代目 S40型 (1962-1967年)

1966年 プリンスグロリア スーパー6 41型
1966年 プリンスグロリア スーパー6 41型
  • 1962年9月 S40型にモデルチェンジ。フラットデッキスタイルが特徴。ボディをぐるりと一周するモールから「ハチマキグロリア」と呼ばれる。
先代同様のトレー型フレーム、およびド・ディオン式アクスルをリアに採用。当初は直列4気筒1900ccエンジンのみ。試作車のデザインがシボレーコルベアにそっくりであったため、デザインを修正したというエピソードが残っている。
  • 1962年10月 第9回全日本自動車ショーに2500ccエンジンを搭載するモデルを参考出品。
  • 1963年6月 直列6気筒SOHC「G7型」(1988cc、105PS)を搭載した「グロリア・スーパー6(S41D-1型)」を追加。日本製量産乗用車として初のSOHCエンジン搭載車。以後トヨタ・日産なども追随。

同じエンジンを搭載した「6エステート」と呼ばれるステーションワゴンも存在した。

  • 1964年5月 グランドグロリア(S44P型)発売。パワーウインドウなどを装備し、2484ccエンジンを搭載した。
  • 同月 第2回日本グランプリT-IVクラスにGR7A型エンジンを搭載したグロリアスーパー6が出場。圧勝を飾る。
    • このレース結果からスカイラインにG7エンジンを搭載するきっかけとなった。
  • 1966年8月 プリンスと日産の合併に伴いニッサン・プリンス・グロリアとなる。
セドリック・スペシャル(日産)やクラウン・エイト(トヨタ)と共に国内の貴賓用として主に用いられ、プリンス・ロイヤルが登場するまでは宮内庁に多数納入されていて、各皇族達にも愛用されていた。
  • 2004年1月 トミーテックより1/64スケールモデル「トミカリミテッドヴィンテージ」のバリエーションとしてスーパー6が発売された。その後、ファイヤーチーフ仕様、第2回日本グランプリ出場車仕様が発売されている。

3代目 A30型 (1967-1971年)

  • 1967年4月、モデルチェンジ。プリンス自動車時代に設計された。同じくプリンス自動車がほぼ全ての設計を手がけた日産・プリンスロイヤルとよく似たデザイン(「ロイヤルライン」と呼ばれた)であり、プリンス自動車陣は皇室で使用されるプリンスロイヤルと供にこのA30型グロリアが走る姿を夢見ていたが、日産との事実上の吸収合併によりこの夢が果たされることはなかった。余談だが、A30グロリアのデザイン決定段階で、プリンスロイヤルにデザインが似ていて問題がないかどうかを宮内庁に打診している。
  • 合併劇のさなかに開発が進行していたため、セドリックとの部品共用化を推し進めた。端的な例としては伝統のド・ディオンアクスル式リヤサスが廃止され、単純なリーフリジッドとなっていた。さすがにエンジンは6気筒モデルはデビュー当初こそプリンス直系のG7型を搭載していたが、1969年には日産設計のL20型に換装している。なお、4気筒は当初から日産製H20型を搭載していた。また、実際の販売は日産からであったが、車検証上は「プリンス」と記載される。
  • グレード体系は、発売当初は上からスーパーデラックス、スーパー6(以上6気筒)、スタンダード(4気筒ガソリン・LPG)、それとバンデラックス(6気筒)バンスタンダード(4気筒)を用意。末期にはスーパーデラックスを豪華に仕立てたGLが追加された。
  • 上記「日産・プリンスロイヤル」同様、フロント両サイドに縦に並んだヘッドライトがデザインの特徴であり、「縦目グロリア」「タテグロ」などと呼ばれる。同様のデザインが1960年代のアメリカ車(キャディラック、ポンティアック等)にも見られ、アメリカ車的雰囲気を持つことから、のちに「代用アメ車」として人気が高まる。
  • キャッチコピーは「紳士の常用車」。
  • AT車も設定もあり、タクシーで多用されている。

4代目 230型 (1971-1975年)

230グロリア・カスタムDX
230グロリア・カスタムDX
  • 1971年2月 230型登場。このモデル以後、セドリックと基本構造を統一した姉妹車バッジエンジニアリング) となる。ボディバリエーションは2ドアハードトップ、セダンの2種。セドリックに設定のあったワゴンはグロリアには設定されなかった。搭載するエンジンは直列4気筒OHV H20型、直列6気筒SOHC L20型、同L20型SUツインキャブ仕様(ハイオク/レギュラー)の他、H20P型LPGエンジン、SD20型OHVディーゼルエンジンが設定された。セドリックとの違いはボンネットフード、ラジエーターグリル、テールランプ、ホイールカバー、エンブレム等。
  • 1971年10月 直列6気筒SOHC2565cc L26型搭載モデルを追加。
  • 1972年7月 マイナーチェンジ。
  • 1972年8月 4ドアハードトップを追加。日産のオリジナリティとして2ドアと同様のピラーレスハードトップを採用した。
  • 1973年4月 マイナーチェンジ。ディーゼルエンジン以外に48年排気ガス規制対策を施し、ハイオク仕様を廃止。リアスタビライザーを装備。「26004ドアハードトップカスタムDX」、およびバンを追加。

タカラトミー製1/65スケールミニカートミカリミテッドで2007年5月に製品化。プロトタイプは1973年式後期タイプの2ドアハードトップ2000GXである。

5代目 330/331/332型(1975-1979年)

  • 1975年7月登場。ボディタイプは4ドアセダン/2ドアと4ドアのハードトップ/5ドアバンの計4タイプ。エンジンは排ガス対策の困難なSUツインキャブは廃止され主力となる2000ccはL20型シングルキャブ仕様のみ。2600は2800に拡大され、セダンのタクシー仕様は4気筒2000のH20P型LPG仕様のみ。全車が50年排出ガス規制適合。エクステリアではキープコンセプトではあるものの、当時流行したサイドウインドのホップアップラインを強調したデザインだが、全般的に重苦しいイメージとなってしまった。ヘッドライトはセダン・バンと4ドアハードトップが丸型4灯、2ドアハードトップが角型2灯。また230型ではセドリックとグロリアでボンネットフードも別パーツであったのが330型では共通になっている。つまりセドリックとグロリアの違いはフロントグリルとテールランプの造形違いのみとなった。
  • 1975年10月 2000GL-E/SGL-Eを追加。触媒装置その他で80~90kg増加した2000cc車の非力を補う目的でもあった。また230型以来の5速MTも復活した。
  • 1976年6月 乗用車は51年排出ガス規制適合で331型へ。4ドアハードトップに角型ヘッドライト・ボディ同色ホイールカバーを追加したFタイプを追加。
  • 1977年6月 マイナーチェンジ。最高級グレード2800E「ブロアム」を追加。グロリア初のSD22型OHV2200ディーゼルエンジン搭載車をセダンとバンに設定。4ドアハードトップは主力を角目ライトのFタイプに移行をしたため既存の丸目ライトの4ドアハードトップはフロアMTのみに車種整理。4ドアハードトップのコラムシフト車も廃止。(次の430型で設定車あり)
  • 1978年11月 乗用車の53年排出ガス規制適合で332型へ。2800ブロアム並みの装備を取り入れた2000SGL-Eエクストラをセダンと4ドアハードトップに追加。ハードトップ系ブロアムとSGL-Eエクストラにラジアルタイヤを標準装備。      

6代目 430型(1979-1983年)

画像:NISSAN GLORIA 430 SEDAN.jpg
430グロリア・280Eブロアム
  • ボディは4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バン。ハードトップのヘッドランプは角型2灯、セダン/ワゴンは角型4灯、バンとセダンのスタンダードは丸型4灯であった。エンジンはL28E型、L20ET型、L20E型、L20型のガソリンSOHCストレート6、LD28型のSOHCディーゼルストレート6。SD22型のOHVディーゼル。このほかタクシー用にLPG4気筒(Z20P)と6気筒(L20P)が存在する。またワゴンは230型ではセドリックにしか設定されなかったが430型ではグロリアにも設定された。
  • サスペンションはハードトップ全車、セダンの一部を除きフロントダブルウイッシュボーン、リア5リンク。セダンの営業車とワゴンとバンはリアリーフリジット。トランスミッションはニッサンマチック3AT 5MT 4MTがあり、5MTを除いてコラムシフトが用意される。ガソリンのL20型を除く全車にECCSと呼ばれるエンジン統合制御システムが導入された初の国産車であり、また初のターボエンジン搭載車である。
  • 専属CMキャラクターとして、プロゴルファーの帝王であるジャック・ニクラスを起用。キャッチコピーは「サイレント・グロリア」。
  • グレードはブロアム、SGLエクストラ、SGL、GLが基本でハードトップ専用としてジャックニクラスバージョン(後期のターボ車)、ターボS、カスタムSがある。セダンはそれに加えカスタムデラックス、デラックス、スタンダード。ワゴンはGLのみ、バンはカスタムデラックス、デラックス、スタンダードである。ディーゼルモデルは初期はSD22のみでセダンとバンのみ設定。10月には6気筒エンジンディーゼルのVシリーズとしてSGLエクストラ相当としてVX-6、GL相当のVL-6、カスタムS相当のVS-6(ハードトップのみ)デラックス相当のVO-6(セダンのみ)更に280Dワゴン(カスタムデラックス)、280Dバン(デラックス)があった。なおSD22モデルのみGL、(セダンのみ)DX、STD(セダン・バン)グレードとなる。ただしSD22エンジン車は1979年中(セダンGL/DX)1981年4月(バンとセダンSTD)に消滅。なおセドリックのみ設定のあったSD20エンジンの200Dスタンダードは1981年4月以降はグロリアにも設定された。
  • 1979年6月 モデルチェンジ。
  • 1979年10月 6気筒ディーゼル(LD28型)エンジン搭載車追加。セダン/ハードトップ/ワゴン/バンに設定。全車フロアATのみ設定。
  • 1979年12月 日本初のターボエンジン(L20ET型)搭載車を発表・発売。5速MTのみ。
  • 1980年2月 LD28エンジン搭載車にフロア5MT(VL-6・VS-6・VO-6)コラム4MT(VO-6)追加。
  • 1980年4月 ターボブロアム(ATのみ)を追加。既存のターボにもAT車を追加。またハードトップ200Eに固定式ガラスサンルーフ・3ウェイツートンカラーを持つSGL-Fを追加(マイナーチェンジでジャックニクラスバージョンに発展)
  • 1981年4月 マイナーチェンジ実施。ハードトップのターボ車にグロリア専用としてジャックニクラスバージョンを追加。
  • 1982年6月 200E/200Eターボ/280EのATを電子制御4速化。これにより25%も燃費向上。ディーゼル車は昭和57年排出ガス規制に適合。バンのガソリン車は56年排出ガス規制適合。

7代目 Y30型 (セダン、ハードトップ1983-1987年/ワゴン、バン1983-1999年)

  • 1983年6月 モデルチェンジ。ボディバリエーションは430型と同じく4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンの3車型4種類。ヘッドランプは異型2灯としたが、バンおよび教習車、タクシー向けの「スタンダード」は丸型4灯を設定。ワゴン、バンには左側のラゲッジルームウィンドウが外側から開閉できる機能を設定し、利便性を高めている。エンジンは国産量産初ガソリンV型6気筒SOHC(VGエンジン)のVG30E型、VG20ET型、およびVG20E型と直列6気筒SOHCディーゼル LD28型。このほか廉価グレード用に直列4気筒SOHC CA20S型、タクシー用に直列4気筒LPG仕様(CA20P)が存在する。1984年2月に直列6気筒LPG(L20P)が、1984年6月に3000ccターボ付のVG30ET型が追加。
  • 1985年6月 マイナーチェンジにより後期型となる。ヘッドランプとテールランプが変更され、コーナリングランプ、フォグランプ(ハードトップ、ワゴンのみ)を設定した。ラジエータグリルのデザインは前期型の十字タイプに替わり、横基調となる。対しセドリックは縦基調となる。テールランプのデザインはセドリックとほぼ同じであるが、グロリアはハードトップとセダンが下がブレーキ灯、上がターンシグナル。ワゴンは上下が入れ替わる。VG20ET型が可変ノズルターボのジェットターボ仕様となったほか、ディーゼルエンジンがLD28型に替わり新設計のRD28型となる。若者向けの「4ドアハードトップV20ターボアストロード」が追加されたほか、「ワゴンV20E SGL」、「ワゴン280D-6 GL」が追加された。
  • サスペンションはハードトップ全車、セダンの一部を除きフロントストラット、リア5リンク。一部グレードにスーパーソニックサスペンションと呼ばれる超音波感知式電子制御サスが用意された。セダンの一部とワゴンとバンはリアリーフリジット。トランスミッションはパワーエコノミー4AT(V6)、4AT(ディーゼル)、5MT、4MTがあり、5MTを除いてコラムシフトが用意される。
  • グレードはブロアム、SGL、GLを基本とし後に最上級グレードであるブロアムVIP(1984年1月~6月はVG30E、1984年6月以降はVG30ET)が追加された。ハードトップ専用グレードとしてジャックニクラスバージョン、アストロード(1985年6月までターボS)、カスタムS(1985年6月まで)、セダンにはカスタムデラックス、デラックス、スタンダード。ワゴンにはGL、カスタムデラックス(1985年6月まで)、デラックス、後にSGLが追加。バンにはカスタムデラックス、デラックス、スタンダードとなる。(V6追加時にGL追加)
  • モデルチェンジ後もワゴン・バンは1999年まで継続生産されており、後継車種のステージアが登場するまでは、首都圏京阪神など大都市圏の地域ではワゴンタクシーとして使用されていたほか、長い期間にわたって継続生産されていたことからレトロカーやカスタムカー好きの若年層にも根強い人気があった。

8代目 Y31型 (ハードトップ1987-1991年/セダン1987年-1999年)

画像:Aizutaxi-gloria660812.JPG
Y31グロリア・カスタム(営業車・会津タクシー
  • 1987年6月 モデルチェンジ。
  • ボディはパーソナルユースのハードトップとフリートユースのセダン。尚、セダンとハードトップモデルが同時にモデルチェンジを受けるのは、このY31型が最後となる。セダンは1999年までY31型が継続生産され、セドリックと統合される形で消滅した。
  • エンジンはガソリンエンジンはVG30ET、VG30E、VG20DET、VG20E。プロパンモデルとしてRB20P、CA20P。ディーゼルエンジンはRD28。VG20DETを初搭載したモデルでもあり、同時にグロリア史上(セドリックにとっても)初のDOHCエンジン搭載モデルと言うことにもなる。
  • トランスミッションは電子制御4速ATの設定が全グレードに設定されたが、VG20EとRD28には5速フロアMTの設定も残った(VG20E車はグランツーリスモ、クラシックSV、クラシック、スーパーカスタム、RD28はクラシック、スーパーカスタム)。ハードトップのコラムAT車は廃止され、セダンのコラムマニュアル車は営業車のみになった。
  • 1987年9月 VG20E型エンジン車にブロアム追加。
  • 1988年6月 セダンVG20DET車にグランツーリスモSV追加。AT車にシフトロックシステム採用。
  • 1989年6月 マイナーチェンジ。後期モデルからVG20DET車に世界初の電子制御5速ATが設定された。同時にVG20DET型エンジン搭載車にインタークーラーを装着し、ハイオク化され、185psから210psに向上した。VG20DET「ブロアム」を3ナンバー化。
  • このモデルより一部グレードを除きリアサスペンションがセミトレーリングアームIRSとなった。ブロアムVIPには電子制御エアサス装着車が設定されていた。
  • そして、この世代からは後の定番グレードとなるグランツーリスモ(ハードトップVG20DETグランツーリスモSV、グランツーリスモ、VG20Eグランツーリスモ)が初登場。高級車らしからぬスポーティさとVG20DET型エンジンの高い動力性能で若々しいイメージを持ち込みヒット作となった。特にグロリアではこのY31型でグランツーリスモ系の人気が沸騰、セドリックの同グレードよりも下取り価格が高い状態となった。
  • 専属CMキャラクターは前田美波里。キャッチフレーズは「彼はさりげなくぜいたくです」「きっと、新しいビックカーの時代が来る」であった。
  • 派出車種として翌1988年1月には完全3ナンバーボディにVG30DET・VG30DEを搭載したシーマが登場し、こちらも大ヒットとなった。

9代目 Y32型 (1991-1995年)

  • 1991年6月 ハードトップがモデルチェンジ。このモデルからセダンとハードトップが切り離された。それ以降、セダンはモデルチェンジを受けることなく先代モデルのY31型を継続生産することとなる。
  • 時代の流れを受けボディは遂に3ナンバーとなり、Y31型シーマに搭載されていたVG30DET、VG30DEを搭載するモデルも登場する。このモデルチェンジでセンターピラーを有するピラードハードトップとなり安全性や耐久性が大幅に向上、高い走行性能を支える強固な骨格も実現された。
  • エンジンはガソリンエンジンがVG30DET、VG30DE、VG30E、VG20E、ディーゼルエンジンはRD28が搭載された。トランスミッションは、MTがラインナップから無くなり全車ATのみとなる。VG30DE、VG30Eは電子制御5速ATを搭載、VG30DET、VG20E、RD28は電子制御4速ATが搭載された。
  • グレードは先代同様ブロアム・グランツーリスモ・クラシックの3系統が用意され、それぞれがより個性化が図られた。
  • 先代で好評だったグランツーリスモ系には丸型4灯のヘッドライトが与えられより強い印象に仕立てられた。グレードは発売当初はグランツーリスモSV、グランツーリスモ。そしてVG30DET型エンジンを搭載するトップグレードのグランツーリスモアルティマが新たに追加された。F31型レパードでもおなじみの「アルティマ」の名が与えられたこのグレードは、高級パーソナルカーとしては圧倒的な動力性能と存在感を備え、登場から15年前後が経過した現在でも人気の高い車種である。
  • 一方のブロアム系は角型2灯のノーブルな雰囲気に仕立てられ、同じボディを使用して廉価仕様のクラシック系も用意された。こちらは先代までと同様ブロアムVIPがトップグレードとなるが、グランツーリスモアルティマと同じVG30DET型エンジンの圧倒的な動力性能と、バブル期ならではの豪華な作りこみによって、こちらも好評を博した。以下ブロアムVIP・Cタイプ、ブロアムG、ブロアム、クラシックSV、クラシックとなる。
  • また、先代ではグロリアでグランツーリスモ系が好評だったことから、セドリックの旗艦グレードがブロアムVIPであるのに対し、グロリアではグランツーリスモアルティマとして差別化を図っている。
  • 1992年2月 グランツーリスモにお買い得装備を追加したグランツーリスモS追加。
  • 1992年6月 バーチャルビジョンメーターや専用シート地などの専用装備を奢った最上級グレードのグランツーリスモアルティマLVが追加。
  • 1993年6月 マイナーチェンジ。ブロアム・グランツーリスモ系共に若干のフェイスリフトを受けると同時に、グレードも若干整理された。ブロアムGがブロアムVに変わる。廉価仕様のクラシック系が廃止され、ブロアムJとなる。メカニズムには大きな変更は無い。以降が後期型となる。
  • 1994年6月 グランツーリスモアルティマ・グランツーリスモSV・ブロアム(VG30DET・VG30DEモデル)にSパッケージ追加。
  • 1994年9月 V20Eグランツーリスモ追加。今まで全車3リッターだったグランツーリスモにVG20Eを搭載したモデルである。
  • 1995年1月 V20Eブロアム追加。VG20E型にE-ATを組合わせる。
  • CMキャッチフレーズは「mr.g 彼はグロリアで始まる」「MINDSHIFT 高級の次へ」(前期型)

10代目 Y33型 (1995-1999年)

Y33グロリア・グランツーリスモ
Y33グロリア・グランツーリスモ
リアビュー
リアビュー
  • 1995年6月 キープコンセプトの形でモデルチェンジ。エンジンをVG型から新世代のVQ型に変換され、ターボエンジンのVQ30DETはインタークーラーが装着され270psを発生する様になる。
  • エンジンはVQ30DET、VQ30DE、VG30E、VG20E(後期型よりFRグレード用のVQ25DE、4WDグレード専用のRB25DET追加)、ディーゼルRD28が搭載された。
  • トランスミッションは、旧モデルのY32型で設定のあった電子制御5速ATが搭載されなくなり、このY33型より電子制御4速ATに統一される。(当時、日産の財政悪化によるコスト削減策でもあったようだ)
  • グレードはグランツーリスモアルティマ・タイプX、グランツーリスモアルティマ、グランツーリスモSV、グランツーリスモS、グランツーリスモ、ブロアムVIP、ブロアム、ブロアムJ。先代と同じく、グロリアではグランツーリスモアルティマを旗艦グレードとし、セドリックとの差別化が図られている。また、グランツーリスモ系の特徴である丸型4灯のヘッドライトも継承されている。
  • 1997年6月 後期型にマイナーチェンジされると同時に、FR車にVQ25DE・V型6気筒2500ccエンジン搭載車追加と4WDのアテーサE-TSも設定される。(アテーサE-TS車は直列6気筒のRB25DETを搭載)
  • キャッチコピーは「Great run GLORIA」「高級車を楽しもう」。CM曲にはクリーム「ホワイト・ルーム」「クロスロード」(カバー版)などが使われている。

11代目 Y34型 (1999-2004年)

Y34グロリア(前期型、1999年6月 - 2001年12月)
Y34グロリア(前期型、1999年6月 - 2001年12月)
Y34グロリア(前期型・リア)
Y34グロリア(前期型・リア)
  • 先代までの「グランツーリスモシリーズ」のダイナミックさをグロリアの個性とする「1ブランド1モデル」とした。搭載エンジンは直噴技術であるNEO Diシステムを採用したV型6気筒DOHC VQ30DD型、VQ25DD型、280psを発生するターボ付VQ30DET型、および4WD車専用の直列6気筒DOHCターボ付RB25DET型の4機種。
発売初期のCMには、ヴァージン・グループリチャード・ブランソン会長がグロリアの専属CMキャラクターとして出演していた。
  • 1999年8月 Y31型グロリアセダンがセドリックセダンに統合される。
  • 1999年11月 無段変速機「エクストロイドCVT」搭載グレード「300ULTIMA-Z」および「300ULTIMA-Z Vパッケージ」発売開始。
  • 2000年1月 40周年記念車およびオーテックジャパンの手による特別仕様車「オーテック」を発売。搭載エンジンはVQ30DET型。
  • 2000年6月 特別仕様車「オーテック」のグレード名を「300AX」に変更し、VQ25DD型を搭載する「250AX」を追加。一部改良実施、一部に「プレミアムリミテッド」を追加した。
  • 2000年10月 「グランツーリスモ」を一部グレードに設定。
  • 2001年12月 マイナーチェンジ。フロントデザインおよび内装の一部仕様変更がなされたほか、グレードをグランツーリスモシリーズに統一した。特別仕様車「300AX/250AX」はセドリックのみに継続設定された。車名ロゴがセドリックと同様、大文字の「GLORIA」に変更された。
  • 2002年3月 第102回ニューヨーク国際オートショーに、Y34型をベースとする北米専用車「M45」を出品。F50型シーマの北米向けである「インフィニティQ45」と同じVK45DE型エンジンを搭載する。
  • 2004年4月 グレード体系を見直し。
  • 2004年10月 後継車「フーガ」に系譜をバトンタッチし、グロリアの製造を終了。46年間の歴史に幕を閉じた。
  • 「グロリア」の車名は、当時の皇太子(今上天皇)と美智子妃の成婚を、当時の富士精密工業(後のプリンス自動車工業)が記念して付けられており、長い歴史と美しい名前の響きを持つだけに「グロリア」の車名の復活を期待する声も多い。

販売店

レッドステージとレッド&ブルー。日産のディーラーが2系列に統合される前は、スカイライン販売会社(プリンス店)で取り扱っていた。

関連項目

外部リンク



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