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航空自衛隊(こうくうじえいたい、Japan Air Self-Defense Force:JASDF)とは防衛省の特別の機関のひとつ。
目次 |
航空幕僚監部並びに統合幕僚長および航空幕僚長の監督を受ける部隊および機関からなる。主として空において行動し、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し日本を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当る。その長は航空幕僚長。なお、日本では法律上軍隊としての機能は発揮できないが、他国からは空軍と同じものとみなされており、実質その能力を備えている。
主要装備はF-15戦闘機203機(F-15運用国ではアメリカに次いで第2位の保有数である)、F-2支援戦闘機94機、F-4戦闘機約120機、合計400機余と、早期警戒機 E-2が13機、E-767が4機と、早期警戒機の数も多く防空能力は高いが、大型爆撃機を持たず対地攻撃能力は低い。空自とは主に出版関係での略語で現職の航空自衛官たちの間では「用語」として確立されているわけではない。キャッチフレーズは『Key to Defense , Ready Anytime』
旧陸海軍の航空隊出身者がアメリカ空軍より初期の教育を受け(指導したのが日本への無差別爆撃を指揮したカーチス・ルメイであった事はあまりに有名)、創設したため、陸上自衛隊および海上自衛隊と比較するとアメリカナイズされた組織になったとされているが、その一方で小隊、班といったショップの独立性(組織の性格上、個人の能力・判断・権限といったものが大きい)が極めて強く、現場指揮官のカリスマ性で末端の隊員を牽引する部分が大きい点は注目に値し、日本の組織風土に適応した組織とも表現できる。
初期はその人脈が旧陸海軍、内務省、海上保安庁など多岐に渡ったためそれに起因した派閥抗争が頻発し防空能力は決して高いものではなかった。「蓋を開ければ素人芸」と防衛省関係者から揶揄されることも多い。この点は陸軍航空隊が戦後そのまま横滑りで独立したアメリカ空軍とは全く様相を異にしている。航空自衛隊の発展過程でもっとも影響力を及ぼした者として源田実元海軍大佐の存在があり、F-104戦闘機の導入時には大きな発言力を持っていた。そのほかにも著名な旧軍人として、加藤隼戦闘隊のエースパイロット黒江保彦が小松基地司令に就任していた。
なお、航空幕僚長就任者を旧軍の出身別に分けると、陸軍出身11名、海軍出身5名である。
戦闘機、防空システム、地対空誘導弾ペトリオットなど、世界的に見ても最先端兵器を装備することから、陸海空各自衛隊のなかで、もっとも政治的制限を加えられてきた経緯がある。そのため戦闘機からは精密爆撃のための装備、空中給油装置を取り外していた時期もあった。ペトリオットミサイルは、完全ブラックボックス輸入のため、国内での整備調達能力はない。しかし、米空軍との連携能力の整備は発足以来着々と進められており、日米間での共同作戦を可能とする暗号装置、秘話装置、データーリンク、敵味方識別装置などの配備、隊員間の語学教育は年々充実の度合いを深めている。また、より緊密な戦術的連携を深めるため、近年では毎年1回グァム島においての日米合同演習「コープノース」が実施されている。
航空救難については、独自に航空救難団を組織しているが、海上自衛隊救難飛行隊との統廃合が現在進行中である。
平時においては日本領空へ領空侵犯する、もしくは可能性のある経空脅威の排除が使命である。このため領空の外側に防空識別圏(ADIZ)を設定し、防空識別圏に侵入する国籍不明機に対しては、まず121.5及び243MHzの航空無線機により無線警告を発し、さらに戦闘機によるスクランブル発進を実施する。スクランブル発進については、2006年4月7日のロシア軍機に対する百里基地のF-15発進によって創設以来20,000回を記録した。スクランブル発進は北海道や日本海側だけだと思われがちだが、長距離爆撃機などが太平洋側にも姿を現すので太平洋側の百里基地からも発進することがある。(ただ近年は沖縄方面での第4世代や第4.5世代の中国機の侵入によるスクランブル発進も激増している)
有事においては、陸上自衛隊や海上自衛隊への支援として、対艦攻撃、対地攻撃、航空輸送を実施する。専守防衛の理念から、要撃(防空)戦闘専用に特化した傾向にあり戦略爆撃機等の戦略兵器の配備は計画されていない。F-15(イーグル)やAWACS(エーワックス)、ペトリオットミサイルなど世界でも有数の装備を備えている。
また航空機の稼働率も搭乗員の練度(年間200時間以上と言われている)も高く、世界的に見ても高水準の戦術航空兵力といえる。日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約に基づきアメリカ空軍と協力関係にあり、三沢基地では基地を共同使用しているほか、毎年日米合同演習を行うなど良好な関係にある。
2007年9月現在、自衛官は約4万6000名
海上自衛隊はハープーン空対艦ミサイルを搭載できるP-3C哨戒機やLC-90連絡輸送機・観測機、US-1飛行艇を運用し、陸上自衛隊もLR-2連絡偵察機を運用しているが、海上自衛隊・陸上自衛隊独自の戦闘機は保有していない。ヘリコプター(回転翼機)では、海上自衛隊は哨戒ヘリコプターSH-60J・SH-60K、掃海・輸送ヘリコプターMH-53E・MCH-101を、陸上自衛隊が対戦車(戦闘)ヘリコプターAH-1S・AH-64D、観測ヘリコプターOH-6D・OH-1を保有しているが、航空自衛隊はこのような機体を保有していない(陸・海と共通のものを除く)
編成は防衛大臣以下次のようになっている。
航空自衛隊の幕僚機関。長は航空幕僚長。
詳細は航空総隊を参照
前線部隊を支援する部隊。輸送関係が多い。
隊員を教育する部隊。訓練部隊。
航空自衛隊の技術を向上させるための部隊。研究開発部隊。航空医学実験隊は1957年に創隊された。2006年(平成18年)12月15日に同隊の第3部及び第4部が立川基地から入間基地の新庁舎に移転した。
航空自衛隊補給本部(十条駐屯地)は物資の補給のためのもの。
航空自衛隊の装備品一覧を参照
准曹士の職種はアメリカ空軍の制度に倣い幹部よりもさらに細分化されているが、特に平成8年度以降防衛費削減の影響で職種の統廃合が急速に進められ各隊員のワークロードは過大となりつつある。
実務経験と試験などにより30(初級レベル)(初級専門員)、50(中級レベル)(専門員又は初級技術員)、70(上級レベル)(技術員)、90(特技准尉)の特技が付与される。特技付与のうち50(中級レベル)について、自衛隊生徒及び一般曹候補学生は、各術科学校の中級課程修了時に付与。曹候補士及び一般隊員は、実務訓練(OJT)を通常10ヶ月した後に特技試験(APT)が課される。特技拡大(職種替え)を受けた場合以前の職種は順次技術レベルを格下げされていく。隊員に対しては英語教育が重視されており、35歳以下の全隊員に対して、毎年隊内の英語能力試験(空英検)が実施されている。
航空自衛隊はフィクション内での「墜落」を認めないため、協力した作品に航空自衛隊所属の航空機が墜落するシーンは殆どない。しかし『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』や『BEST GUY』では航空自衛隊のF-15戦闘機が事故により墜落、(救難員の活躍が一般に広く知られるきっかけとなった。)ゴジラVSキングギドラではF-15戦闘機がキングギドラとの空中戦で撃墜されるシーンがあるなど作品の内容など場合によっては認められたケースもあり、絶対というわけではない。
『亡国のイージス』では、映画化されるにあたり空戦シーンそのものが削除された。 一部のアニメやTVゲームでは、ジェット機のエンジン音の録音(エースコンバットシリーズやOAV版戦闘妖精・雪風等)、アクロバットや戦闘時の行動パターンのアンケート(エアロダンシングシリーズ)と言った形で協力している。 航空自衛隊が協力しない実写作品は、戦闘機が特撮やCGで描かれることが多いので、容易に判別できる。また日本や近隣諸国の模型メーカーによる何らかの記念塗装が施された自衛隊機や在日アメリカ軍機の模型化の際に、資料の提供や実機取材の便宜を図った事例も存在する。
また、航空自衛隊も1956年(昭和31年)7月以降、月刊誌「飛行と安全」を発行している。創刊号(発行部数300冊)から11号までは航空幕僚監部防衛部防衛課が、12号からは航空幕僚監部監察官が、昭和57年からは航空安全管理隊が編集を担当している。
※BLOOD+では、エンディングクレジットの「協力」部分に「航空幕僚監部広報室」と記されていたが、途中から表示されなくなった。
※エアロダンシングシリーズでは、エンディングクレジットの「協力」部分に「航空自衛隊」と記されていたが、エアロダンシングF 轟つばさの初飛行から表示されなくなった。