伝説(でんせつ)とは、様々な地方で語り伝えられた民話のひとつ。特に、語り手によって「事実を伝えるもの」として語り継がれたものを言うが、その内容が本当に真実であるかどうかは問わない。一般的に、神秘的なもの、神話的なものを伝説と呼ぶことが多く、地名や遺跡などの由緒を語るものが多い。
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伝説と昔話はともに昔の話とされているが、伝説は、特定の人物や土地、年代など、その所在や時代背景が具体的に示され、主人公も歴史上の著名な人物や地域で知られた人物などである。少しは信じてほしいという心持ちで語られることが多く、詳細に説明的に示そうとする。これらの諸点で昔話との大きな相違点がある。
これらの事から、伝説には伝記風の態度を含む。昔話は多くの場合、本当かどうかはわからないけれどという心持ちで語られ、語り手も聞き手もフィクション(創作)と考えるのが暗黙の了解となっている。ただし、一部の土地では「炭焼き長者」や「子育て幽霊」といった昔話がなかば伝説化し、定着している例もある。
なお、神話は神やその国の由来などを説き、より広い世界を語る点で、実在の人物の行状について語る伝説とは区別されるが、場合によってはその区別が困難になる。登場人物が全くの架空であるのか、ある程度の裏付けのあるものかの区別がつかない場合があるからである。たとえば日本神話では国産みや天の岩戸は神話で問題ないだろうが、神武天皇の話になると伝説と見なす立場もあるであろう。フィンランドの民族叙事詩であるカレワラでは、主人公格のワイナミョイネンらについて、神であるのか古代の英雄であるのかという議論がある。
転じて、偉大な人物や、もの、ことを語る形容詞として、現代にかなり近い人物を語るときにも、「伝説の-」という言い方がされることもある。
主に、古事記や日本書紀に繋がる伝説が多く、似たような伝説が複数の地域に伝わっている。また、ヤマトタケル等、同一人物を複数の地域で形を変えて伝わっている物も多い。